引く手数多のライス、ウェストハム会長は今夏の退団を明言「引き留めることはできない」

2023年6月8日(木)22時9分 サッカーキング

去就に大きな注目が集まっているライス [写真]=Getty Images

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 ウェストハムのデイヴィッド・サリバン会長が、注目が集まるイングランド代表MFデクラン・ライスの去就について言及した。8日、イギリスメディア『BBC』がコメントを伝えている。

 2017年5月のトップチームデビュー以降、ウェストハムの中心選手として今日に至るまで活躍を続けているライス。キャプテンに就任し迎えた今シーズンも、中盤の主軸として公式戦50試合に出場し5ゴール4アシストをマーク。クラブにとって1964−65シーズン以来58年ぶりのヨーロッパ主要タイトルとなるカンファレンスリーグ(ECL)優勝にも大きく貢献した。

 そんなライスとウェストハムとの現行契約は2024年6月末まで。1年間の延長オプションも付随しており、クラブ側もかねてから契約延長を打診しているものの、選手本人は他クラブでの新たな挑戦を希望している模様。ライスが契約延長を拒否したとも報じられており、今夏の退団が既定路線と見られている。同選手に対しては、アーセナルやバイエルン、マンチェスター・Uが熱烈な関心を寄せており、まさに引く手数多の状態だ。

 今後の動向に大きな注目が集まるライスは、ECL決勝のフィオレンティーナ戦後に、加熱する自身の移籍報道についてコメント。「他のクラブからの関心もあるが、このクラブとの契約も最大で2年間残っている。このクラブを愛し、そしてこのクラブのためにプレーすることを愛している。今はウェストハムでのプレーに集中しているよ。この先に何が起こるか見てみよう」と、依然として去就が不透明であると強調した。

 しかし、ウェストハムのサリバン会長は、すでに主将の退団を覚悟しているようだ。フィオレンティーナ戦がライスにとってのウェストハムでのラストマッチかと問われた同会長は「そうでなければならないと思う。我々は彼がここを去ることができると約束したんだ。彼はここから去ることを心に決めていた」と返答。その上で次のように続けた。

「これほどまでにこのクラブに貢献してくれた選手はいない。いずれ彼はここを去らなければならないし、我々も代わりの選手を探す必要がある。当然、我々はそうなることを望んでいない。18カ月前には週給20万ポンド(約3500万円)を提示したが、彼はそれを断った。彼は去りたいと言っているんだ。その場にいたくない選手を引き留めることはできない。今日からオファーが来るだろう」
 
 なお、移籍市場に精通するジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏によると、現時点ではアーセナルがライスの獲得競争において優位に立っているという。同クラブは間も無く、正式なオファーを提示するようだ。

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