「四球が余計だった」配置転換も視野 球界OBからも指摘された阪神・湯浅の「不安材料」とは

2023年6月9日(金)12時3分 ココカラネクスト

湯浅は侍ジャパンの一員としてWBCにも出場した(C)Getty Images

 阪神は8日の楽天戦(楽天モバイルパーク)に4−6と今季初の逆転負け。9回から登板した守護神・湯浅京己の乱調が誤算だった。

 杜の都に阪神ファンの悲鳴が響いた。試合終了まであと一死の場面、9回二死一、二塁で打席に入った楽天・小深田大翔は湯浅が投じた高めの146キロ直球をフルスイング。ボールは伸び、阪神ファンが陣取る右翼席へと飛び込んだ。打球方向を確認した湯浅はがっくり。チームにとっても最下位楽天相手に痛い星を落とした。

【動画】湯浅が1点リードの9回二死一、二塁から小深田に痛恨の逆転3ランを被弾、呆然とするシーン

 WBCにも出場した剛速球右腕に関しては球界内からも様々な考察の声が出ている。現役時代は大洋(現DeNA)で活躍。引退後は日本代表コーチも務め野球解説者の高木豊氏は、8日に更新した自身のユーチューブチャンネルで湯浅の状態について言及している。

 週明けからの交流戦3連戦の戦いぶりを振り返る企画の中で、3ランを打たれた湯浅に関しては「ちょっと心配だな」と案じる様子を見せた高木氏。

 湯浅に関してはWBCから帰国後、右腕の張りとコンディション不良もあり、4月16日に登録抹消。時間を使って再び5月26日の巨人戦(甲子園)から一軍復帰、今月3日のロッテ戦(甲子園)でも味方のエラーから失点を許していた。

 ただ、この日の投球に関しては「フォアボール2つが余計だよね」と高木氏は指摘。一死から山崎剛、代打・島内宏明に制球を乱し、連続四球を与え、自らピンチを招いてしまったことが最悪の結果につながってしまったとした。セーブシチュエーションで登板する投手にとっては制球力が求められるとあって、四球一つ出しても命取りになりかねない。そこが2つ重なってしまったことに厳しい目を向けた。

 岡田彰布監督にとっても「9回・湯浅」は就任当初からの目玉プランの一つだったが、今回のサヨナラゲームを受けて「ちょっと考えなきゃいけないかな」と守護神交代の可能性もあるとした。昨年はチーム最多の59試合に登板して43ホールドを記録。150キロ中盤の速球を軸に強気に押しまくるスタイルで最優秀中継ぎ賞を獲得するなど、一躍頭角を現した。

 不安定な投球が続く湯浅はここから這い上がれるか。再び状態を整える時間が必要なようだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

ココカラネクスト

「四球」をもっと詳しく

タグ

「四球」のニュース

「四球」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ