“無失点”という結果に繋げられるか…槙野智章がスイス戦で感じた手応え
2018年6月9日(土)14時0分 サッカーキング
日本はガーナ戦で試みた3バックではなく、慣れ親しんだ4バックに戻した。急造3バックとの一番の違いは「考えてプレーするというよりも、体が自然と動く」という点だろう。「いつものメンバーで(4バックを)組んだので、戸惑いなくできた。ラインの統率、セカンドボールへの意識、リスクマネジメントでもいい部分はありました」。その言葉のとおり、守備は全体的には改善された。
連動しながらうまく相手を押し込んだ時間帯もあった。「だけど、もう少し隙なくやらないといけない」。2失点目は、自分たちのCKの跳ね返りからボールを奪われると、あっという間にゴール前に複数人が走り込んできた。少ないチャンスをモノにする——。日本がやりたかったことをまんまとやられた格好だ。
90分を通して槙野が強く感じたのは、「攻め残っている選手に対して、どう守るか」ということだ。日本は相手のエース、MFジェルダン・シャチリに対して3人でつぶしにかかることもあったが、それでも攻撃の起点を作られてしまった。本大会初戦の相手であるコロンビアを考えた時、MFハメス・ロドリゲスにボールを持たせてしまえば、前線のFWラダメル・ファルカオやMFフアン・クアドラードに危険なボールを配給されかねない。槙野も「それは想定している。最後のところで守れていても、パスの出し手をしっかりつぶすこと。そこはもう少しやらないといけない」と反省を口にした。
結果的に2失点したものの、「どういうアクションを起こして、ボールを奪いに行くか。そこはガーナ戦よりもうまくいったところはある」と良い感触もつかんだ。その手応えを次のパラグアイ戦では“無失点”という結果で示す。