早くも2023年暫定カレンダーを発表。ドニントンパークGPレイアウトが実に20年ぶりの復活/BTCC

2022年6月10日(金)15時33分 AUTOSPORT web

 例年、前年度のサマーブレイク前にいち早く来季カレンダーをアナウンスしてきたBTCCイギリス・ツーリングカー選手権が、今年も恒例の時期に2023年の暫定カレンダーを発表。シリーズを運営するTOCAはドニントンパークが年間2戦になることを決めると同時に、通称“グランプリ・レイアウト”と呼ばれるグランプリ・サーキットを約20年ぶりに復活させることも表明した。


 そのドニントンは来季4月下旬の開幕戦で“ナショナル・レイアウト”と呼ばれるショート版で開催されたのち、GPサーキットは8月下旬の第8戦としてスケジュールに組み込まれた。この完全版レイアウトがBTCCで最後に使用されたのは2002年にまで遡り、現行のNGTC規定ツーリングカーでレースが争われるのは初となる。


 こうしてドニントン戦が2回に増えた結果、今季2戦が組み込まれたスラクストンは1回開催に戻ることとなり、5月の第2戦をブランズハッチのインディ・レイアウト、第3戦がスネッタートンで開催されたのち、6月初旬の第4戦として実施される。


 これにより、例年はサマーブレイク明けの後半戦に位置していたスネッタートンは、その開催スロットを前倒しすることとなっている。


 そのサマーブレイクも2023年に関してははっきりとした期間が設けられず、第5戦のオールトンパーク(アイランド戦)から7月末の第6戦クロフトまでは約1カ月半に。そして8月中旬のノックヒルとドニントンGPを経て、シルバーストンとブランズハッチのGPレイアウトがチャンピオンシップを締め括る。


「2023年の英国ツーリングカー選手権のカレンダーを確認できてとてもうれしく思うよ」と語るのは、BTCCの最高経営責任者を務めるアラン・ゴウ。


「例年、我々は世界のどこよりも早く来季のカレンダーをアナウンスしてきたが、これまでこの5月31日に、次のシーズンスケジュールを発表したことはなかった。これにより、参戦チーム、パートナー、そしてファンを含め、すべての利害関係者に優れた前向きな計画策定の期間が提供されるはずだ」


 今季2022年より共通ハイブリッドを搭載して新時代を迎えたシリーズは、引き続きスポーティング面でのハンデ制度も担うコスワース・エレクトリニクス社製のTOCAハイブリッドシステムを組み込んだNGTC規定ツーリングカーで争われ、FFとFRの駆動方式が入り乱れた独創的シリーズの地位を貫いている。

今季よりCosworth Electronics社製のTOCA Hybrid systemを組み込み、新時代を迎えたNGTC規定ツーリングカー
その電動化初年度のシリーズ序盤戦は、ホンダとBMWの激しい攻防戦が続いている
シルバーストンとブランズハッチのGPレイアウトがチャンピオンシップを締め括る
電動化されてなお、FFとFRの駆動方式が入り乱れた独創的シリーズの地位を貫く


■BTCCイギリス・ツーリングカー選手権 2023年シーズン暫定カレンダー



























































ラウンド開催日開催地
Rd.14月22〜23日ドニントンパーク(ナショナル)
Rd.25月6〜7日ブランズハッチ(インディ)
Rd.35月20〜21日スネッタートン300
Rd.46月3〜4日スラクストン
Rd.56月17〜18日オールトンパーク(アイランド)
Rd.67月29〜30日クロフト
Rd.78月12〜13日ノックヒル
Rd.88月26〜27日ドニントンパーク(GP)
Rd.99月23〜24日シルバーストン(ナショナル)
Rd.1010月7〜8日ブランズハッチ(GP)

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