W杯目前の初白星で初戦へ弾み…西野監督「これからの準備が楽しみな結果」

2018年6月13日(水)8時12分 サッカーキング

パラグアイ戦に臨んだ西野朗監督 [写真]=Getty Images

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 日本代表は12日、国際親善試合でパラグアイ代表と対戦し、4−2で勝利した。2018 FIFAワールドカップ ロシア前最後のテストマッチで就任後初白星を収めた西野朗監督は、試合後の会見で「これからの準備が楽しみな結果と、選手個々のパフォーマンスには非常に満足している」と評価した。

 西野ジャパンは初陣のガーナ戦(5月30日)とスイス戦(6月8日)で、ともに2失点の完封負けを喫した。それでも、3試合目のパラグアイ戦は32分に先制を許したが、MF乾貴士が51分に西野ジャパン初ゴールを挙げると、63分にも追加点を決めて逆転。77分にオウンゴールでリードを広げ、90分に反撃弾を浴びたが、直後にMF香川真司が追加点を挙げて4−2で逆転勝利を収めた。

 西野監督は「ここ1、2戦は敵エンドのアタッキングサードに入って(ペナルティ)ボックスを攻略できていなかった。そこの最終的にフィニッシュまでどう捉えていくかを、今日はチームとして一番フォーカスしていた」と、この試合で掲げていた攻撃面のポイントを明言。前半こそ「ここ1、2戦と同様に最終的なフィニッシュに持っていけなかった」と話したが、後半は「香川が積極的に絡んでいったり、乾の仕掛けも増えたりして、そういう中で得点に結びついた。ハーフタイムの中で良い修正ができた」と振り返り、「得点のアプローチを強調しながら修正し、得点できて勝利できた。非常にポジティブに(W杯に)入ることができると思う」と満足感を示した。

 その一方で西野ジャパンは3試合連続で2失点を喫している。そのため指揮官も「今日は4得点で勝利したとはいえ、2失点しているところにフォーカスを当てないといけない」と守備での反省点を挙げた。「完全に崩されたわけでもなく、こぼれ球のリアクションが遅かったり、不用意なFKを与えたり、寄せが足りなかったり、そういう局面の厳しさやバトルで状況がガラッと変わってしまうシーンが多く、(相手に)決定機を与えている。リスタートについてのリスク管理をしていかないと、これからますます(相手の)リスタートの精度が高くなるし、リアクションしなければならない状況があるので、修正しないといけない」。

 また、この試合では途中から3バックへと変更するプランもあったという。西野監督は「パラグアイはリードされるとパワープレーを仕掛けてくるスタイルがある。(相手の)ベンチを見ていたけど、(パワープレー要員が)入ってこなかったので、そのままにしましたが、最終ラインに1枚入れることも考えました」と明かし、「本戦になっても、そういうケースもあると思う」と大会を見据えている。そのため、3バックと4バックのシステムについて「併用は考えています」とコメント。「4バックで結果が出たからということではなくて、状況を常に考えながら、(3バックも)持っておきたいオプションのひとつです」と話した。

サッカーキング

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