【大学選手権】早大・安田虎汰郎が救援で夏の甲子園に続き「全国1勝」…「樹さんのためにも、絶対に抑えないといけない試合」

2024年6月15日(土)21時51分 スポーツ報知

3番手で登板した早大・安田虎汰郎(カメラ・池内 雅彦)

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◆報知新聞社後援 第73回全日本大学野球選手権▽準決勝 早大4—3東日本国際大=延長10回タイブレーク=(15日・神宮)

 準決勝が行われ、早大(東京六大学)が決勝に進出した。早大は今大会2度目のタイブレークの末、延長10回に東日本国際大(南東北大学)を下した。9回から登板した1年生右腕・安田虎汰郎=日大三=が“魔球”チェンジアップを武器に2イニングを無失点に封じた。16日の決勝で早大は、連覇を目指す青学大(東都大学)と激突。2015年以来9年ぶり6度目のVを目指す。

 安田が昨夏の甲子園に続き、大学でも「全国1勝」を手にした。10回2死一、二塁のピンチ。山本迅斗を2−2に追い込むと、105キロの“魔球”を高めに投じた。見逃し三振。ゲームセットだ。右手を突き上げ、ほえた。

 「生きた心地がしない中での投球だったので、思わずガッツポーズを出してしまいました。東日本国際大さんの雰囲気は、すごくイケイケのチーム。いつも通り、バックスクリーンを見て、相手の応援席を見て、自分を落ち着けて、そして投げました」

 延長10回には2死一塁から、制球を乱して四球を出した。主将で正捕手の印出太一(4年=中京大中京)がマウンドに歩み寄り、「ここでもう一度、ドッシリ厳しく行こう」と声を掛けてくれた。心を落ち着かせ、得意のチェンジアップで見逃し三振に封じ「自分の存在意義。あれがなくなったら、自分はいる意味がない。投げないで打たれたら、悔いが残る」と語った。

 先発した3年生エースの伊藤樹=仙台育英=が6四球と本来の調子ではなく、6回途中、3失点で降板した。安田は「樹さんのためにも、後の投手は絶対に抑えないといけない試合だった。樹さんが我慢強い投球をされていて、自分の気持ちも高まった。奮い立たせてくれた」と言い切った。

 日本一まであと1勝。早大ナインが一丸となって、栄冠を奪いに行く。

スポーツ報知

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