ヤマハ:13位のクアルタラロ「初めから状況は厳しく、何もできないまま終わった」/第7戦ドイツGPスプリント

2023年6月18日(日)10時7分 AUTOSPORT web

 6月17日、2023年MotoGP第7戦ドイツGP MotoGPクラスの予選とスプリントレースがドイツのザクセンリンクで行われ、モンスターエナジー・ヤマハMotoGPのファビオ・クアルタラロは12番手、フランコ・モルビデリは17番手となった。スプリントレースではクアルタラロが13位、モルビデリが15位で終えている。


 クアルタラロはQ2をスリックタイヤを装着してスタート。序盤から果敢にプッシュして、最初の走行で1分23秒921を記録し、中盤まで8番手をキープした。6分強を残してタイヤを履き替え、2度目の走行では前方2列を目指して、再びアタック。これにより2周連続で4番手につけ、さらに1分22秒421まで短縮した。しかし、全体のペースが上がるなかで徐々にポジションを下げ、最後のトライはイエローフラッグ提示中のため記録がキャンセルになり、最終的に12番手で終えている。


 Q2に先立ち行われたQ1は、ところどころにウエット部分が残るコンディション。モルビデリはフロントにミディアム、リヤにソフトのレインタイヤを選択。序盤にアタックで2番手につけたものの、3周後には4番手に後退。ラストラップのアタックで1分27秒908まで短縮したが、終盤でスリックタイヤに履き替えたライバルたちが優勢となり、順位を上げることはできなかった。結果、セッション7番手に留まったモルビデリはQ2に進むことができず、17番グリットが決定した。


 クアルタラロはスプリントレースを12番グリッドからスタート。直後の第1コーナーで押し出されて15番手まで後退してしまう。その後、挽回を目指すが、順位を上げることはできず、13位でチェッカーを受けた。トップとの差は11.366秒だった。


 一方のモルビデリは17番グリッドから好スタートを切り、オープニングタップで3つのポジションアップ。その後、ラウル・フェルナンデス(クリプトデータRNF・MotoGPチーム)やクアルタラロとバトルを続ける。終盤、クアルタラロから徐々に離され、フェルナンデスとの一騎打ちに集中。しかし、最後はポジションを守りきれず、トップから12.905秒差の15位でゴールした。


 この結果、クアルタラロは合計54ポイントでランキング9位、モルビデリは合計46ポイントで12位となっている。モンスターエナジー・ヤマハMotoGPは合計100ポイントでチーム・ランキング6位、ヤマハは合計64ポイントでコンストラクターズ・ランキング5位となっている。

ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)/フランコ・モルビデリ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)/2023MotoGP第7戦ドイツGP


■ファビオ・クアルタラロ(予選:12番手、スプリント:13位)
「ザクセンリンクでグリッド4列目からスタートすることは、望んでいた結果ではなかった。Q2ではマシンの良いフィーリングを掴むことができずに、ラップタイムを更新できなかった。このマシンは、ウエットとドライが交じり合ったコンディションは向かないようだ」


「スプリントはスタート直後にエスパルガロ選手が横切り、続いてバスティアニーニ選手がこちらへ向かってきたのでアクセルを戻すしかなかった。初めから状況は厳しく、ペースもあまり上がらなかった。前を走っていた数台の集団に追いつくことはできたけど、それ以上は何もできないまま終わってしまった」

ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)/2023MotoGP第7戦ドイツGP


■フランコ・モルビデリ(予選:17番手、スプリント:15位)
「ウエット・コンディションでは良い感触を得られた。スピードも出ていて、フリープラクティスはとても順調だったよ。その後、コンディションが急激に変わったので、予選では状況判断にあらゆる手を尽くさなければならなかった。結局、良い結果は得られなかった」


「スプリントは悪くはなかった。好スタートを決めてポジションを上げ、クアルタラロ選手と“ヤマハ・カップ”を競り合うことができた。結局、彼に抜かれたけど、バトルやレースができることは良いこと。それが今後の改善とモチベーション維持につながるからね」

フランコ・モルビデリ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)/2023MotoGP第7戦ドイツGP

AUTOSPORT web

「ドイツ」をもっと詳しく

「ドイツ」のニュース

「ドイツ」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ