「あの2人が打ってくれないと打順が組めない」巨人のレジェンドOBから指摘された 今後の「キーマン」とは

2023年6月21日(水)6時30分 ココカラネクスト

守備力も評価されている丸(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 現在リーグ3位、交流戦で貯金4を作り、首位の阪神を5・5ゲーム差で追う巨人が注目されている。

 鬼門とされる交流戦では、主砲の岡本和真が8発19打点をあげるなど好調をキープ、3番にはプロ3年目の若武者、秋広優人が定着するなど好材料も多かった巨人で、23日の広島戦(マツダ)から再開するリーグ戦の戦いぶりにも期待が高まっており、球界内からも様々な考察の声が上がっている。

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 巨人、メジャーで活躍した上原浩治氏のYouTubeチャンネル「雑談魂」では高橋由伸前監督との対談の様子を公開。19日に更新された動画内では開幕前の順位予想を受けた現在のチームの状況、またこれからの「キーマン」について意見を交わした。

 交流戦前5月24日収録時点での振り返りとなっており、高橋氏は開幕前の順位予想を1位巨人、2位阪神、3位中日としていた。最下位に苦しむ中日に関しては「投手陣がいいので意外とやるんじゃないかと思っていた」と予想が外れたとした。

 一方、上原氏は開幕前の順位予想を1位阪神、2位ヤクルト、3位巨人としていた。「今当たっても嬉しくない」「終わってから言って」と余裕の表情。さらに「阪神はバランスが良い。あとは長打さえあればと思っていた」と続けた。

 上原氏は快進撃を続ける阪神の新星、村上頌樹投手についても言及。「若々しいピッチング」とした上で、配球などもよく考えて投げているとして、今後の成長が楽しみとした。

 さらに2人の話題は古巣の巨人に。収録された時点でエースの菅野智之はまだチームに合流してなかったこともあり、高橋氏は復帰後のプランとして「8回の男」も「アリではないか」と見解を示した。結果として、交流戦期間中に、以前も8回を務めた左腕、中川皓太が安定したピッチングを続けており、菅野は元来のポジションである先発起用が続いている。「幻のプラン」ともなったが、制球力のある菅野は中継ぎもいけると以前からいわれており、そういった見方を支持することにもなった。

 さらに高橋氏は打のキーマンとして秋広を指名。理由としては「勝ち始めたときの象徴になっている」として、秋広には継続した活躍を期待した。

 一方の上原氏は期待する選手に「俺はベテランかな」と丸佳浩、坂本勇人、菅野智之、同年代の3選手の名前を挙げた。

 高橋氏もこの意見には「あの2人(丸、坂本)が打ってくれないと打順組めないですよ」と同意した。

 実際に交流戦期間中には丸が菅野の登板試合となる11日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)で1試合、2本塁打をマークしたり、坂本が16日の楽天戦(東京ドーム)でサヨナラ弾を放ったりとベテラン勢の復調も目立ってきた。

 開幕前からベテランと若手の融合が鍵を握るとされたチームでは今まさに、理想の形ができつつある。リーグ戦再開後の戦いぶりも注目を集めそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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