巨人、新・勝利の方程式に急浮上!佐渡島生まれ、育成出身の豪腕が凄すぎる

2023年6月21日(水)11時20分 ココカラネクスト

原監督によるリリーフ陣の再整備は着々と進んでいるようだ(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 徐々に底力を発揮してきました。

 交流戦を11勝7敗の貯金4で終えた巨人です。開幕ダッシュにこそ失敗したものの、気づけば65試合を終えて34勝31敗の貯金3で3位に浮上。交流戦前、首位・阪神とのゲーム差は9にまで拡がっていましたが、これを5・5差へと縮めることに成功しました。

【関連記事】原巨人 リーグ戦再開に向け「秘密兵器」続々 自信深める「舞台裏」

 スポーツ紙のデスクは言います。

「打線では主砲の岡本が好調であることに加え、不振だった坂本、丸に快音が戻ったことが大きい。投手陣ではブルペンの充実ですよ。『8回の男』中川が怪我から復帰したことで、ゲームプランが明確になった。あとはもう一人、リリーフ陣に頼もしい投手が加わったことが特筆すべきでしょう。菊地大稀です」

 菊地は5月27日の阪神戦(甲子園)から9試合連続で無失点を続けており、6月の月間防御率は0・00をキープ。安定感抜群で、首脳陣の信頼も高まる一方です。

 前述のデスクは言います。

「菊地がこのまま『勝利の方程式』の一角を任されたら、巨人のスカウト陣やファームの指導者にとっても明るい材料なんです。彼は『育成の星』ですからね」

 菊地は新潟・佐渡島の出身。地元の佐渡高校から神奈川大学野球リーグの強豪・桐蔭横浜大へと進学し、ステップアップを果たします。

「桐蔭横浜大は決してエリート集団ではないですが、投手、野手ともに好選手を輩出できる土壌があります。監督さんは元々高校野球の指揮官だったこともあり、人間教育も重視している。4年間で飛躍を遂げ、プロや社会人で活躍する選手も多い。今年の4年生ではサウスポーの古謝樹投手がドラフト上位候補に躍り出て、侍ジャパン大学日本代表に選出されたことも記憶に新しいです」(前述のデスク)

 神奈川大学野球リーグでは屈指の右腕として注目を浴びた菊地でしたが、2021年のドラフトでは育成6巡目での指名になりました。しかしルーキーイヤーの2022年4月、支配下登録を勝ち取ると、一軍でも16試合に登板して経験を積みます。0勝2敗に終わりましたが、ファームでも真摯な姿勢で野球に取り組み、今年いよいよブレイク寸前まで来たのです。

 その魅力は直球と縦のスライダーで三振が奪えること。今季も20イニングを投げて25奪三振。奪三振率は11・25と、大器の片鱗を示しています。

「少年時代は『離島甲子園』に参加して、あの村田兆治さんから激励を受けたと聞きます。巨人の『勝利の方程式』の一角になれたら、天国の大投手へ最高の恩返しになるのではないでしょうか」(前述のデスク)

 まだまだ発展途上の豪腕。離島出身から育成、そして1億円プレーヤーへ−。ジャパニーズドリームをつかむ日は決して遠くなさそうです。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

ココカラネクスト

「巨人」をもっと詳しく

「巨人」のニュース

「巨人」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ