DeNA交流戦初優勝!リーグ戦再開後にもつながる「3つの好材料」

2023年6月21日(水)11時40分 ココカラネクスト

サイ・ヤング賞右腕、バウアーも調子を上げてきた(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 DeNAが球団史上初めて交流戦優勝を飾った。優勝の可能性を残していた楽天が20日の試合でヤクルトに敗れ、11勝7敗で4チームが並ぶ中、得失点率差(1イニング当たりの得点率と失点率の差)で制した。

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 チーム休養日に優勝が決定した三浦大輔監督は球団を通じて喜びのコメントを発表した。「交流戦の歴史に横浜DeNAベイスターズの名を残すことができ誇りに思います。そして、ファンの皆さまの熱い、熱いご声援がチームに力を与えてくれたおかげで優勝することができました」とファンへの感謝を述べつつ、「リーグ戦再開後も一緒に戦っていきましょう!ヨ・ロ・シ・ク!!」とお決まりの決めゼリフで締めくくった。

 まれにみる混戦となった今季の交流戦、悲願の初Vに輝いた要因の一つに交流戦後半から1番に定着した関根大気の存在もあがる。

 今季は開幕から好調を維持し、現代リーグ4位の打率・320、得点圏打率・396(20日現在)と高い数字を残す。開幕から続けた「1番・佐野、2番・関根」の形を崩し、選球眼も良く、足も使える関根をリードオフマンに置くことで打線の流れも良くなった。

 投手においてはバウアーの奮闘も光った。交流戦成績は3試合に投げ3勝0敗、防御率1・50と安定した数字を残した。

 14日の日本ハム戦(横浜)では初の中4日で先発、9回を3安打1失点、12奪三振の力投で初の完投勝利をあげるなどエンジンを上げてきている。150キロ前後の直球にカットボール、スライダー、カーブ、ツーシーム、スプリットと多彩な変化球を制球良く操るサイ・ヤング賞右腕が勝負の夏場に中4日で回ってくれれば、チームにとっても大きい。リーグ戦再開後も活躍が期待される。

 さらに12球団の中で最も長く優勝から遠ざかっているチームにおいて、交流戦終盤のしびれる戦いを経験できたことも今後につながりそうだ。

 優勝がかかった19日の日本ハム戦(横浜)では3−3で迎えた10回に守護神・山崎康晃が万波中正に13号決勝ソロを浴びた。この試合では終盤、2点リードの8回にも伊勢大夢がマルティネスから2点適時打を浴びるなど、崩れたことも注目された。

 2人ともに勝利の方程式を任されているキャリアあるリリーバーだが、勝負がかかった大一番でもろさを露呈する形となった。これも今後予想されるペナントのしびれる戦いの中では糧となることは間違いない。その意味でも、交流戦18試合はDeNAにとって実り多いものになった。

 リーグ戦再開となる23日からは2・5ゲーム差で追う阪神といきなり首位攻防戦を行う。チームスローガン「横浜頂戦」はこれからが本番だ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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