PSGがガルティエ監督退任を発表、政権はわずか1年で幕…後任はL・エンリケ氏が決定的

　パリ・サンジェルマン（PSG）は5日、同クラブを率いるクリストフ・ガルティエ監督の退任を発表した。

　ガルティエ監督はこれまでサンテティエンヌ、リール、ニースなどのクラブで指揮官を歴任。2020−21シーズンにはリールを10年ぶり4度目となるリーグ・アン制覇へ導いていた。2022−23シーズンよりPSGの監督に就任すると、最終的にはリーグ・アン連覇を達成。だが、シーズン後半戦には黒星の数が増え、最終的には2位RCランスとの勝ち点差は「1」まで縮められていた。加えて、クープ・ドゥ・フランスではマルセイユ相手の“ル・クラスィク”で敗北。チャンピオンズリーグ（CL）でもバイエルンに2戦合計0−3と完敗を喫し、2シーズン連続のベスト16敗退が決まっていた。

　PSGは今夏に大幅な刷新に踏み切ると報じられている。アルゼンチン代表FWリオネル・メッシや元スペイン代表DFセルヒオ・ラモスの退団が決まっているが、その影響は指揮官にも及び、ガルティエ監督もわずか1年でクラブを離れることとなった。ガルティエ監督とPSGの契約は2024年夏まで残っていたものの、フランスメディア『レキップ』によると、双方合意の上で契約を解除したという。PSGはガルティエ監督、アシスタントコーチのティエリー・オレクシアク氏とジョアン・サクラメント氏に総額900万〜1000万ユーロ（約14億円〜約16億円）の違約金を支払う見込みだ。

　ガルティエ監督の退任に際し、PSGはクラブ公式HPを通してコメントを発表。「クラブはクリストフ・ガルティエ、彼のアシスタントを務めたティエリー・オレクシアクとジョアン・サクラメントがシーズンを通して見せたプロフェッショナリズムと献身に感謝の意を表する。そして、彼らの今後のキャリアに幸せが訪れることを願っている」と感謝の言葉を綴った。

　なお、PSGは新監督としてルイス・エンリケ氏を招へいすることが決定的となっている。現地時間で5日の14：00には記者会見が予定されており、同会見内でL・エンリケ氏の就任が発表される見通しだ。