トヨタWECチームがF2王者デ・フリースを獲得。テスト兼リザーブドライバーに

2020年7月6日(月)17時57分 AUTOSPORT web

 WEC世界耐久選手権のLMP1クラスに参戦するTOYOTA GAZOO Racingは7月6日、2019-20シーズンおよび2021シーズンのテスト兼リザーブドライバーとして、ニック・デ・フリースがチームに加わると発表した。


 2019年のFIA-F2チャンピオンである25歳のデ・フリースは、メルセデス・ベンツEQ・フォーミュラEチームからABBフォーミュラE選手権にフル参戦するかたわら、レーシング・チーム・ネーデルランドの一員としてWECのLMP2クラスに参戦している。また、ELMSではGドライブ・レーシングに加入することも発表されている。


 デ・フリースはまた、2019年12月にバーレーンで行なわれたWECのルーキーテストでは、43周にわたってTS050 HYBRIDをドライブした経験も持つ。


 WEC2019-20シーズンの残り3レース(スパ、ル・マン、バーレーン)、および2021年シーズンにおいてテスト兼リザーブドライバーとなるデ・フリースは、今週フランスのポール・リカールて行なわれるTS050 HYBRIDのテストに参加する。


 このテストでは8月のスパ、および9月のル・マン24時間レースに向け、TS050 HYBRIDのローダウンフォース(ロードラッグ)仕様での走行が行なわれる予定だという。


「TOYOTA GAZOO Racingの一員として、再びチームと関われることを本当に喜んでいる」とデ・フリースはコメントしている。


「テスト兼リザーブドライバーに選ばれたのはとても光栄なことで、この機会を与えてくれたチームに感謝している」


「バーレーンでTS050 HYBRIDをドライブできたのは本当に素晴らしい体験だった。あの時は、このようなチャンスは一度きりだと思っていたので、再びTS050 HYBRIDをドライブできることになってとても嬉しい」


 サーキットテストでの走行に加え、シミュレーターテストや、レース時のリザーブとしての待機もデ・フリースの役目となる。さらには、2021年にデビューが予定されているWEC/ル・マンの新たな最高峰カテゴリー「ル・マン ・ハイパーカー(LMH)」マシンの開発でも、「重要な役を担う」と発表されている。


「今年後半に始まる予定の新型ル・マン・ハイパーカーのテストがとても楽しみだ。新時代WECでの成功に向け、チームが良いスタートを切れるよう貢献したいと思っているよ」

2019年12月、バーレーンで行なわれたWECのルーキーテストにおいて、トヨタTS050 HYBRIDのステアリングを握ったニック・デ・フリース。


 デ・フリースの加入について、村田久武チーム代表は次のようにコメントしている。


「バーレーンで行なわれたルーキーテストにおける彼のTS050 HYBRIDに対するフィードバックは的確で、ドライバーとしての多大な才能を確信させるものでした」


「WECチャレンジプログラムの山下健太とともに成長を続け、TOYOTA GAZOO Racingの将来を担ってくれるのを楽しみにしています」


 なお、デ・フリースの加入により、2019-20シーズン当初よりテスト&リザーブを務めていたトマ・ローランがチームを去ることも発表されている。


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