『7月は浦和で熱くなれ』浦和vsFC東京をより楽しむための5つのポイント

2022年7月9日(土)17時0分 サッカーキング

7月10日、J1第21節で対戦する浦和レッズとFC東京[写真]=J.LEAGUE

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明治安田生命J1リーグ第21節の浦和レッズ対FC東京が、7月10日(日)19時から埼玉スタジアムで行われる。浦和はこの一戦を含む7月の6試合を『HEAT UP 7 〜7月は浦和で熱くなれ〜』と題し、週末に行われるホームゲーム2試合では夏を熱く盛り上げるイベントを多数企画しているという。そんな真夏の夜に開催される浦和vsFC東京をより楽しむための5つのポイントを紹介する。

1.酒井vs長友、現役日本代表対決

ワールドカップ・カタール大会の開幕を11月に控える今年は、Jリーグでプレーする日本代表選手の動向が気になるところだ。浦和とFC東京にはそれぞれ、日本の両サイドを長年支えてきた酒井宏樹と長友佑都が所属しており、日本代表選手同士のマッチアップが期待される。

酒井は3月に右足第5中足骨を負傷してしばらく保存療法を続けていたが、完全に痛みを取るため5月上旬に手術に踏み切った。結果として約2カ月の戦線離脱を強いられたものの、6月26日の神戸戦で実戦復帰を果たすと、7月6日の京都戦では先発フル出場。本人は「痛みなくプレーできている」と話しており、本来のダイナミックで力強いプレーが戻ってきた。

対する長友は、アルベル監督新体制下でコンスタントに出場を重ね、試合によって左右のサイドバックをこなしている。35歳とベテラン域に入り一時は限界説もささやかれたが、前節の札幌戦では若手も多いチームの中でトップ3の走行距離を記録。多くの選手が猛暑で調整に苦しむ中、むしろコンディションを上げている印象だ。

長友が左サイドバックとして出場すれば、文字どおり日本代表同士のマッチアップが実現する。日本代表の命運を握る両サイドバックの状態を、スタジアムでチェックしてみよう。

2.パリ五輪世代の競演

両チームには2024年のパリ五輪出場が見込まれる期待の若手も複数所属している。その中でも、浦和のGK鈴木彩艶とFC東京のMF松木玖生は、ともに19歳ながらU-21日本代表の一員として6月にウズベキスタンで行われたAFC U23アジアカップに出場し、チームの3位入賞に貢献した。

鈴木は昨年の東京五輪のメンバーに飛び級で選出された逸材。プロ1年目の昨季は日本代表での経験も豊富な西川周作と堂々とポジション争いを演じ、公式戦15試合に出場した。今季はまだリーグ戦での出場がないが、恵まれた体格と高い身体能力で浦和のみならず、次期日本代表GKとして大きな期待を寄せられている。

対する松木は高校選手権のスターとして青森山田高から鳴り物入りでFC東京に加入。高卒ルーキーながら開幕から先発メンバーに名を連ね、ここまでリーグ戦18試合出場と主力として活躍している。

他にも浦和の左サイドバックとして存在感を示すDF大畑歩夢(21歳)、FC東京で徐々に出場機会を増やしているDFバングーナガンデ佳史扶(20歳)など、パリ五輪世代の有望株は多い。2年後のスター候補を今からチェックしておいて損はないだろう。

3.豪華外国籍選手の妙技

両チームにはJリーグトップクラスの外国籍選手が所属している。浦和では守備の要アレクサンダー ショルツと昨季のチーム得点王キャスパー ユンカーに加え、今季は新たにMFダヴィド モーベルグ、FWアレックス シャルクが加入した。対するFC東京は攻撃陣をけん引するディエゴ オリヴェイラ、アダイウトン、レアンドロのブラジルトリオに加え、今季から新守護神としてヤクブ スウォビクも加わった。

いずれも助っ人として申し分のない実力を備えるが、中でも浦和のモーベルグとFC東京のアダイウトンは前節ともに2ゴールを挙げる活躍を見せてチームのトップスコアラーに躍り出た。モーベルグの技巧と精度の高い左足、アダイウトンの圧倒的なパワーとスピードは、両チームの守備陣にとって脅威だろう。

浦和のユンカーとシャルクが負傷中なのは残念だが、両チームの外国籍選手が見せるワールドクラスのプレーは必見だ。

4.前橋育英高、同期対決
浦和のMF小泉佳穂と、FC東京の渡邊凌磨はともに1996年生まれ。前橋育英高時代の同期であり、3年生のときには高校選手権で準優勝を経験している。高校卒業後はともに大学に進学し、小泉は青山学院大を経てFC琉球に加入、渡邊は早稲田大を中退してドイツへ渡ったが、昨季から小泉は浦和へ、渡邊はFC東京に加入し、J1の舞台で再会を果たすことになった。

味の素スタジアムで行われた今年4月の対戦では両者が出場し、試合後に渡邊がインスタグラムで小泉との2ショット写真を投稿。ユニフォーム交換したことを報告するとともに、「マッチアップ楽しかったなぁ」とコメントし、同期対決の実現を喜んだ。

高校時代から苦楽をともにしてきた選手同士のマッチアップは、ファンならずとも胸が熱くなる。前回対戦は0-0の引き分け。2人は今回の対戦で決着をつけたいと考えているはずだ。



5.浦和の「相性の良さ」は今後も続くのか?

両チームのファン・サポーターには周知の事実だが、浦和はとにかくFC東京戦の相性がいい。J1通算対戦成績では浦和が21勝11分け9敗と大きく勝ち越している。

浦和がFC東京戦で自信を深めたのは2000年代のこと。2004年12月から2010年9月までの公式戦16試合で14勝2分けと、約6年間にわたって無敗を誇った。さらに2014年5月から2019年11月にかけて再び公式戦14試合無敗(10勝4分け)を記録し、その相性の良さを確固たるものにした。2019年、FC東京は横浜F・マリノスと優勝争いをしていたが、最終節前の第33節で浦和に勝てなかったことが響き、優勝に手が届かなかったという過去もある。

もっとも、2020年のリーグ戦ではFC東京がホーム&アウェイで勝利し、シーズンダブルを達成。2019年以降だけで見れば、FC東京が2勝4分け1敗とわずかに勝ち越している。

今回も浦和が相性の良さを見せるのか、あるいはFC東京が苦手意識を克服するのか。今後の両チームを占う意味でも注目の大対決だ。

サッカーキング

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