FIA「シルバーストンでのクラッシュは、ドライバーがDRSの使用を選択した結果」

2018年7月15日(日)13時42分 AUTOSPORT web

 レースディレクターのチャーリー・ホワイティングは、先週末にシルバーストンのターン1で起きたクラッシュは、“ドライバーによる選択”の結果であり、DRSが誘発したものではないと述べている。 

2018年F1イギリスGP ハースのロマン・グロージャンとザウバーのマーカス・エリクソン


 FIAはイギリスGPにおいて、高速コーナーである『アビー』および『ファーム』を含む3カ所目のDRSゾーンを追加した。そのため、勇敢なドライバーはDRSをオープンにしたまま高速でコーナーを通過する可能性があった。


 しかし、金曜のフリー走行1回目ではロマン・グロージャンがターン1でスピン。そのままバリアにクラッシュし、満足のいく結果を出すことはできなかった。


 日曜の決勝でも同様に、ザウバーのマーカス・エリクソンがターン1でコントロールを失ったが、その理由は、DRSを閉じるのが遅かったからだとしている。エリクソンはタイヤバリアに衝突してレースを終えたが、幸い彼自身に怪我はなかった。


「ターン1でドライバーがコントロールを失って事故が起きたのは、彼らがDRSをオープンにしてターン1を走り抜けることを選択したからであり、それはマシンに対して行う他の操作と変わらない」とホワイティングは説明した。


「ドライバーにとってマシンはチャレンジングなものだ。彼らは時として、どんな状況でも全開で走ろうとしてスピンしてしまう」


「それは彼らの選択なのだ。できると思ったら試すことができるが、そうすることは必須ではない。チームとドライバーが下す他の選択と同様だ」


 そう話しながらも、ホワイティングはシルバーストンで追加したDRSゾーンにおいてオーバーテイクが促進されなかったことを認めた。


「追加のDRSゾーンがオーバーテイクの役に立ったとは思わない」


「DRSゾーンの追加によって、ドライバーたちがこれまでよりも接戦になり、ターン5と6の間のストレートでのバトルがより楽しめるのではないかという考えがあった」


 また、ドライバーたちに自分たちの意志でDRSを使用する自由を与える件については、ホワイティングは反対の立場だという。


「意味があることだとは思わない。なぜならそれでは、ただ単に速いラップタイムを出すだけになるからだ。DRSの本質というものは、ドライバーがレース中に使用可能な場所で使い、その中でオーバーテイクを促進していくことなのだ」


 ホワイティングは、次週のホッケンハイムでFIAがまた新たなDRSゾーンをコースに追加し、既存のゾーンについては延長する予定であることを認めた。


「追加のゾーンはピットストレートに設置する。計測ポイント1カ所をピットストレートに設け、ターン1から2にかけてを走行ゾーンにする。またメインのDRSゾーンはターン6にかけての部分で、距離を少し延長することになる」


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