無敗フルトンを会心の撃破!井上尚弥の4階級制覇に米識者たちも愕然「イノウエは異常だ」

2023年7月25日(火)22時1分 ココカラネクスト

フルトンを打ち破った井上。持ち前のポテンシャルを発揮し、王者を上回った。(C)Getty Images

 列島が沸き上がる勝利だ。7月25日、ボクシングの前世界バンタム級4団体統一の井上尚弥(大橋)が、東京・有明アリーナでWBC&WBO世界スーパーバンタム級2団体統一王者・スティーブン・フルトン(米国)に挑み、8回1分14秒TKO勝ち。新階級での初陣にしてタイトルを奪取し、4階級制覇を成し遂げた。

【動画】Sバンタム級でも堂々の戴冠 フルトン撃破後の井上尚弥をチェック

 持ち前のパワーで難戦を乗り切った。戦前の下馬評通りにフルトンが巧みなステップワークでアウトボクシングを展開したのに対し、井上は序盤から積極果敢に攻撃を披露。ジャブからの上下のコンビネーションを的確に繰り出し、主導権を握っていった。

 8回に井上が疲労の色が濃くなっていたフルトンの牙城を崩す。右のカウンターをクリーンヒットさせ、ぐらつかせると、そこから怒涛のラッシュを展開。これには王者がたまらずダウン。そのままレフェリーが試合を止めた。

 無敗のカリスマ王者に初黒星をつけた井上。敗北を予想する声も小さくなかったなかで、図抜けた勝負強さを発揮した30歳の日本人戦士には、海外の識者たちも驚きと賛辞を送っている。

 英専門YouTubeチャンネル『Punch Perfect Boxing』でホストを務めているジェイミー・ボーン氏は「イノウエは凄まじく鋭い。サイズの不利を気にしていなかった」「彼らの力の差は何マイルも離れているように見えた。イノウエの運動能力は異常だ」と絶賛。米スポーツ専門局『CBS Sports』のアナリストを務めるルーク・トーマス氏は、「あのフルトンが倒れた!」と強調したうえで、序盤から的確かつ強烈なジャブを繰り出した新チャンプを「イノウエは試合開始直後から自信満々だった」と振り返っている。

 試合前には米老舗誌『The Ring』で「イノウエが打たれたら評価は変わる」と自信を口にしていたフルトン。そんな王者の目論見を文字通り打ち崩した井上の強さは天井知らずだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]


ココカラネクスト

「井上尚弥」をもっと詳しく

「井上尚弥」のニュース

「井上尚弥」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ