D’station Racing 2017スーパーGT第4戦SUGO レースレポート

2017年7月26日(水)18時47分 AUTOSPORT web

D’station Racing


Race Report


AUTOBACS SUPER GT SERIES Round.4 Sugo
July 22-23 2017


荒れたSUGO戦はかみ合わぬ週末に。次戦の逆襲を狙う


Qualify : 12th (1’20″241)
Race : 15th (76 Laps)


 第3戦オートポリスから2ヶ月。SUPER GTの2017年シーズンは、スポーツランドSUGOでの第4戦を迎えた。第3戦からのインターバルの間には3回のテストに参加したD’station Racingは、ポルシェ911 GT3 Rのセットアップを進め、大いに自信を深めていた。しかし、第4戦を目前にして藤井誠暢とコンビを組むはずだったアンドレ・クートが別のレースで負傷。急遽、若手の元嶋佑弥が藤井のパートナーとして起用された。


 迎えた7月22日(土)のSUGOは、事前の天気予報に反し晴天。午前9時05分からの藤井がステアリングを握りコースインし、午後の予選、翌日の決勝に向けた確認を行う。また元嶋も14周をこなし、藤井の1分20秒197がベストタイムとなり11番手でセッションを終えた。


 午後の公式予選では、藤井がQ1を担当。1分19秒740をマークし13番手につけ、Q2進出を果たした。ただQ2を担当した元嶋は、初めての911 GT3 Rでのアタックということもあり、うまくタイムを削れず、1分20秒241で12番手となった。ただ、JAF−GT勢が速いSUGOでのこの順位は上々と言えるだろう。


 明けて7月23日(日)は、朝から雨が降ったり止んだり。午後2時30分の決勝スタート直前には、路面も少しずつ乾きつつあった。D’station Porscheは硬めのスリックタイヤを準備していたが、パレードラップ開始直前に降り出した雨でウエットタイヤに換装した。


 雨で濡れ、レース序盤は滑りやすい路面となり、GT300クラスの上位陣は大混戦となる。藤井もライバルたちと激しいバトルを展開しながら、10番手前後を争う。ただ少しずつ雨は止み、路面コンディションは急速に回復していった。


 コクピットの藤井はピットの武田敏明監督と交信しながら、ピットインのタイミングをうかがう。33周目、「ここだ!」と判断するとピットに向かい、スリックタイヤを装着。元嶋に交代した。セオリーならば、D’station Racingがスリックに替えたタイミングはベストだった。しかしこの時点でD’station Porscheは未ピットの上位陣からは周回遅れになっている。そしてその直後、2回のクラッシュによってセーフティカーが連続で出されてしまい、D’station Porscheはライバルが有利な条件でピットに向かったため、少々納得のいかないポジションダウンを喫してしまったのだ。1周の距離が短いSUGOならではのことだ。


 D’station Porscheにとっては不運な展開となってしまったが、元嶋はあきらめずに前を追い、初めてのレースでのドライブでさまざまなトライを試み、次戦に繋げる走りをみせた。ただ、二度のペナルティも受けてしまい結果は15位。今季初めてポイントを逃してしまった。


 とはいえ、次戦はD’station Porscheにとって得意な富士スピードウェイでのレース。チームは必勝の思いを胸にSUGOを後にした。

D’station Porscheとフレッシュエンジェルスの中村比菜さん
D’station Porsche


Tomonobu Fujii


Driver
今回もたくさんの応援をありがとうございました。結果は今季初の無得点。期待に応えられず申し訳ありません。序盤は混戦のなか順位を上げ9番手まで上がりましたが、雨が少なくなるとペースが苦しく、ドライタイヤを履けるタイミングまで粘り元嶋選手に交代しました。戦略は良かったと思いますが、その後セーフティカーのタイミングで稼いだライバルが多く、結果的にポイント圏外に。ペナルティも受け、流れをつかめないSUGO戦になりました。次戦はポルシェ得意の富士。万全の準備で挑みます。


Yuya Motojima


Driver
今回D’station Racingで走れたことが本当にありがたく、1周も無駄にするまいと戦いました。濡れている路面でも少しでも上にいけるようプッシュしましたが、セーフティカーのタイミングが悪く順位が下がってしまいました。それでもポイントだけでもと思いましたが、かみ合いませんでしたね。ただ途中からはいろいろな走り方を試すこともできましたし、次戦は勝てるチャンスがあるコースなので、目標は優勝しかありません。しっかり準備していきたいと思います。

藤井誠暢と元嶋佑弥


Satoshi Hoshino


Team Principal
今回はセーフティカーのタイミングで運がなかったのがすべてでしたね。不安定な天候で本当に難しいレースで、チームのみんなが悩みに悩んだ末での展開だったので、仕方がないですね。次戦の富士ではぜひいい結果を残して欲しいと思っています。今回もご声援本当にありがとうございました。


Kazuhiro Sasaki


General Manager
この次です。今日のことは忘れます(苦笑)。雨のなかでのレースで序盤から藤井選手ががんばってくれて、いい順位まで上げることができていましたが、途中で二度のセーフティカーが出てしまったことがすべてでしたね。あれがなければ本当にいい結果を残すことができていたんですが……。残念です。次戦の富士ではチームみんなが一丸となってがんばります!

D’station Porscheの星野敏チーム代表と佐々木主浩総監督


Toshiaki Takeda


Team Director
序盤の雨は予想よりも降らず、ポルシェにとってはウエットタイヤに負担がかかる展開だったので、スリックタイヤに交換できるまで藤井選手にはガマンしてもらうレースになりました。藤井選手のがんばりで早めのタイミングで交換することができましたが、二度のセーフティカーが入ったタイミングが悪く、正直悔しいですね。後半は元嶋選手もトップと遜色ないペースだったので、次戦富士はしっかり自分たちが運をひきつけ、必ず勝てるようにがんばりたいと思います。


Official Website : http://dstation-racing.jp
Facebook : http://fb.me/DstationRacing

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