チェルシー、前政権時の不完全な財務情報をUEFAに自己報告…声明を発表

2023年7月29日(土)10時47分 サッカーキング

声明を発表したチェルシー [写真]=Getty Images

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 チェルシーは28日、UEFA(欧州サッカー連盟)の決定に対する声明を発表した。

 UEFAは公式サイトで「2022−23シーズンの間、CFCB(クラブ・ファイナンシャル・コントロール委員会)はUEFAクラブライセンスおよびファイナンシャル・フェアプレー規則に違反した可能性があることから、ユヴェントスとチェルシーを対象にした調査を行ってきた」として、2クラブに制裁を科した。

 調査の結果、UEFAはチェルシーが「2012年から2019年の間に行われた過去の取引に関して、不完全な財務情報を提出し、その結果、UEFAの規則に違反した」と結論づけ、CFCBはクラブと和解合意を締結し、報告された問題を完全に解決するために1000万ユーロ(約15億円)の罰金を支払うことで合意したことが明らかになっていた。

 UEFAからの処分が下されたことを受け、チェルシーはクラブ公式サイトで声明を発表。「チェルシーのオーナーグループは2022年5月30日にクラブの買収を完了した。買収完了前の徹底的なデューデリジェンスの最中にオーナーグループは、クラブの以前の所有期間中の過去の取引に関する財務報告が不完全であることに気づき、買収完了後にこの件をUEFAに自己報告した」と前政権のロシア人実業家のロマン・アブラモヴィッチ氏が所有していた時代に問題があったことを自らUEFAに申告したことを表明した。

 続けて、「チェルシーはこれらの問題に対するUEFAの調査に全面的に協力し、UEFAクラブ財務管理機関による分析を経て、クラブはUEFAと和解合意を締結した」と報告し、1000万ユーロを支払うことになった経緯を説明した。

 そして、「規制当局への完全な遵守と透明性というクラブのオーナーグループの中核原則に従い、UEFAへの積極的な情報開示と報告された問題を完全に解決する和解によってこの訴訟が終結したことに感謝する。私たちはこの件について検討してくれたUEFAに感謝の意を記録しておきたいと思う。チェルシーはUEFAとの関係を重要視しており、今後数年間でそれを築いていくことを楽しみにしている」と声明を発表している。

サッカーキング

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