PACIFIC RACING TEAM DUNLOP 2018年D1グランプリ第5戦筑波 レースレポート

2018年7月31日(火)8時27分 AUTOSPORT web

2018 D1GP Rd.5 TSUKUBA DRIFT レースレポート


 PACIFIC RACING TEAM(名古屋市東区)は、7月21〜22日に開催されたD1GP Rd.5に野村謙選手と村山悌啓選手の2台体制で参戦した。酷暑のなか、開催されたRd.5は、タイアップ中のアニメ『ガールズ&パンツァー』の舞台となった大洗町と同じ茨城県に位置する筑波サーキット(茨城県下妻市)であり、村山選手にとっては2016年に初優勝を遂げたサーキットでもある。
 
 また今シーズンがD1ラストイヤーとなる野村選手にとってもここ茨城は、過去幾度となく好成績を収めている相性のいいコースとなっている。さらに今大会はPACIFIC RACING TEAMが産学連携を結ぶ中日本自動車短期大学(岐阜県坂祝町)の学生がメカニックのサポートを務めた。


■2018 D1 GRAND PRIX SERIES Rd.5 TSUKUBA DRIFT


PACIFIC RACING TEAM DUNLOP 野村謙選手
コースコンディション:ドライ
車両:NAC R34 DUNLOP BRIDE
最終成績:ベスト16敗退(15位)


■レポート


 審査区間はメインストレートからヘアピンの立ち上がりまでとなっている筑波サーキット。ドリフトコーナーはふたつあり、通常のコースふたつ分のようなコース設定だ。そのなかで1コーナーとヘアピンは大きな角度をつけ、安定した姿勢で回る必要がある。一方で、1コーナーに向けての振り返しと、1コーナーとヘアピンの間のS字区間の振り返しでは、クイックな姿勢変化が要求される。
 
 野村選手は、練習のために木曜日から筑波入りして走行会に参加したが、リヤサスペンションのブッシュにトラブルが起こり、実質的には木曜日は走れないまま終了、翌金曜日の練習では、アライメントの調整に難航し、不安を残したまま予選を迎えることとなった。
 
 そして迎えた土曜日。予選前に2回の練習があるが、1回目の練習走行はDOSS(機械審査システム)の不調で点数が出ず、2回目の練習走行では斜めに走ったり、スピードを乗せてみたりと試してみたものの、あまり点数は変わらず。いまひとつ確信は持てないまま予選を迎えることになった。


 予選前には、「悔いがないように思いきり行く」という野村選手のコメントがあった。予選本番では、1本目に159.0km/hというまずまずの最高速で、94.62点を叩き出した。続く2本目ではさらにスピードを上げ、164.2km/hという高い車速をマークして96.21点という安全圏まで得点を上げてきた。これでAグループ4位、全体では10位で予選通過を果たした。
 
 つづく日曜日の単走決勝。1本目はまずまずのスピードで1コーナーに飛び込み、S字からややスピードが下がってしまったが、95.63点。2本目はより高い進入速度をマークして95.93点。これにより15位で単走決勝を通過した。
 
 開幕戦以来の追走トーナメント進出を果たした野村選手。ベスト16の対戦相手は、昨年のシリーズチャンピオン藤野選手だ。速いドライバーだが、野村選手も審査区間前半の車速は高いので、なんとか食らいついて白熱した追走を見せたいところだ。1本目は藤野選手が先行。しかし、野村選手は加速で大きく後れをとってしまう。
 
 これによってリズムが崩れ、1コーナーで角度が浅くなるなどして藤野選手にアドバンテージがついた。野村選手先行の2本目は、後追いの藤野選手がきれいに合わせた走りを見せ、野村選手の逆転はならず、ベスト16での敗退となった。
 
 これで野村選手はランキング19位に。ラストイヤーも残り3戦、最終戦のお台場に向けて調子を上げていって欲しいところだ。


■野村選手コメント


「スタートでエンジンストールさせちゃった。気合い入れすぎたね。見てて楽勝と思ったんやけどな。スピードもそんなに変わらんかったから、ストールしなければつかまえられたと思うんやけど、失敗したなぁ。ぷううっていって『ああああ』って。もう1回やり直ししたいくらいです。スタートの練習もせんとね」


「まぁ大会全体としては楽しかったね。いつもそうやけど。楽しいけど、ちょっと悔しいなぁ、今回は。次はエビスでちょっと暴れたろうかな、と。前入りして練習もしようかなと思っとるですよ」


■2018 D1 GRAND PRIX SERIES Rd.5 TSUKUBA DRIFT


PACIFIC RACING TEAM DUNLOP 村山悌啓選手
車両:NACガールズ&パンツァーS14激☆メガテックIK
最終成績:単走決勝敗退(19位)


■レポート


 村山選手は金曜日の練習走行でサスペンションメンバーが壊れて修理を行ったものの、まずまずの手応えを感じ土曜日を迎えた。予選前の練習走行では、DOSSの得点を見ながら走りを仕上げていくプランを立てている。


 予選1本目、車速は低めだったが、メインストレートでの角度やヘアピンでの姿勢の安定性などで得点をかせぎ、95.92点。続く2本目は10km/h以上車速を上げてきたものの、今度はメインストレートや1コーナーでの角度不足で点を落としてしまい95.59点となった。1本目の得点でDグループ2位に入っていたので、問題なく予選を通過した。


 そして迎えた日曜日の単走決勝本番。村山選手1本目の走行は、ストレートやヘアピンでの角度不足などが響いて得点が伸びず、94.83点。上位8名には入れず、2本目の走行にまわる。その2本目、村山選手はスムーズな走りを見せたものの、最初の区間でリヤタイヤをはみ出させてしまい2点の減点を受け93.95点に。19位で追走トーナメント進出はならず、単走決勝敗退となった。


 次の開催地は村山選手が得意とするエビスサーキット。11月に開催される最終戦お台場に出場できるランキング上位24名に入るためにも、活躍を期待したい。

村山悌啓(NAC ガールズ&パンツァー S14激☆メガテックIK)


■村山選手コメント


「1本目は思ったよりフロントタイヤに熱が入れられなかったです。暑いから全然平気かなと思って、ウォーミングアップの時も、皮をむいていなかったリヤタイヤばかり気にしてたんですけど、思ったより前が食わなくて、振り出しでちょっと引っかかっちゃったんですよね」


「2本目は……出ちゃいましたね。出たといっても多分ほんとに左リヤがゼブラを踏んだくらいの自覚だったので、大きく出てるわけじゃないんですけど、今回はみ出しの減点幅は広いので、まぁ、失敗ですね」


「でも、次のエビスはやりますよ! やらないとお台場行けないし。エビスは優勝したときからコースも変わっていないので、狙っていきます!」


《チーム情報》


ゼッケンNo.3
車種:日産スカイラインER34
車両名:NAC R34 DUNLOP BRIDE
ドライバー:野村謙 Ken Nomura
車両メンテナンス:URAS


ゼッケンNo.14
車種:日産シルビアS14前期型
車両名:NAC ガールズ&パンツァー S14激☆メガテックIK
ドライバー:村山悌啓 Tomohiro Murayama
車両メンテナンス:NACメガテック
協力:(c)GIRLS und PANZER Finale Projekt


【PACIFIC×ガールズ&パンツァー 第9期個人スポンサー募集中!!】
募集期間:2018年7月7日(土)8:00〜2018年8月12日(日)23:59(予定)
お申込み:PACIFIC×ガールズ&パンツァー オフィシャルコラボサイト http://www.pacific-racing.jp/garupan_d1/
コース:一口4,000円、10,000円、15,000円、30,000円の全4コース
決済方法:クレジットカード、銀行振り込み
特典グッズ送付時期:2018年10月上旬頃を予定
送料:各コース一口お申込みにつき、税込950円(沖縄・離島は税込1,500円)


《関連サイト》
◆PACIFIC×ガールズ&パンツァー オフィシャルサイト:http://www.pacific-racing.jp/garupan_d1/
◆PACIFIC RACING TEAM オフィシャルサイト:http://www.pacific-racing.jp/
◆ガールズ&パンツァー オフィシャルサイト:http://girls-und-panzer.jp/
◆D1 GRANDPRIX オフィシャルサイト:http://www.d1gp.co.jp/
◆中日本自動車短期大学:http://www.nakanihon.ac.jp/


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