サウジは撤退も…ニューカッスル、米ビジネスマンが来季開幕前の買収に自信

2020年7月31日(金)7時0分 サッカーキング

オーナーが身売りに動くニューカッスル [写真]=Getty Images

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 サウジアラビア政府系企業である『PCPキャピタルパートナーズ』が買収から撤退したニューカッスルは、新たにアメリカ人のビジネスマンが買収に動いているようだ。30日、イギリス紙『テレグラフ』が報じた。

 260億ポンド(約3兆5600億円)の資産を持つとも伝えられていたPCPキャピタルパートナーズは、5月には現オーナーのマイク・アシュリー氏との間で買収成立が目前と報道されていた。しかし、以降はサウジアラビアの海賊版放送をめぐる政治的争いなども絡み、プレミアリーグからの承認を待ち続ける状態に。そして、PCPキャピタルパートナーズは30日に声明を発表し、買収プロセスからの完全撤退を明らかにした。

 今回新たにニューカッスルの買収に動いているとされるのは、アメリカメディア『Clear TV』のCEO(最高経営責任者)を務めるヘンリー・モーリス氏だ。同氏は2019年11月にもニューカッスルへの関心を公言していたが、サウジアラビア政府系企業の参入により交渉から一時撤退していた。『テレグラフ』紙によると、モーリス氏とニューカッスルの交渉は今月初めから加速しており、モーリス氏は今後数週間以内の買収に自信を示しているという。アシュリー氏とは3億5000万ポンド(約480億円)の買収で合意しているようだが、まだ多くのプロセスが残されているのも事実だ。

 実際に買収資金を調達するのはモーリス氏ではなく『Clear TV』だが、同氏は新体制でオーナーを務めることになる模様。今回の交渉に近い人物が同紙に語ったところによると、新オーナー候補にはクラブを購入する資金と以降の投資にも十分な資金、そしてアシュリー氏の下で行われている経営よりもクラブの競争力をはるかに高めるプロジェクトも備わっているという。新体制はリヴァプールの現オーナー『フェンウェイ・スポーツ・グループ』と同様に、予算を段階的に拡大する緩やかなビジネスモデルを採用するようだ。また、現場への積極的な介入は行わず、スポーツ・ディレクターやスカウティングを含む専門家の総合チームを結成し、彼らにチーム作りを任せると予想されている。

サッカーキング

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