スパ24時間で大クラッシュのエイトケン、複数箇所を骨折も無事を報告「僕は元気」
2021年8月1日(日)18時42分 AUTOSPORT web
ジャック・エイトケンは、7月31日(土)に開始されたトタルエナジーズ・スパ24時間のレースの序盤にクラッシュを喫し、複数の負傷を負った。しかし、幸いにも命に関わる怪我はなく、彼は「僕は元気だ」とメッセージを発している。
ウイリアムズF1のリザーブドライバーを務めるイギリスと韓国の国籍を持つこのドライバーは、エミル・フレイ・レーシングの114号車ランボルギーニ・ウラカンGT3 Evoのステアリングを握ってレースをスタートしたが、10周目にラディオンで激しいクラッシュに見舞われた。
エイトケンのクラッシュを発端に163号車ランボルギーニ・ウラカンGT3 Evo(エミル・フレイ・レーシング)と21号車ポルシェ911 GT3 R(ルトロニック・レーシング)、71号車フェラーリ488 GT3 Evo(アイアン・リンクス)の計4台が巻き込まれるマルチクラッシュとなったアクシデントによって4名のドライバー全員がメディカルセンターに運ばれ、この内エイトケンとフェラーリをドライブしていたダビデ・リゴンは検査のため病院に搬送された。
レースの主催者であるSROモータースポーツ・グループは当初、両名ともに「命に関わる怪我ではない」とアナウンスしていた。その後、情報が更新されエイトケンは鎖骨と脊椎の骨折、さらに肺挫傷を負っていることが確認された。
エイトケンは現在、病院で治療を受けているものと理解されている。彼は声明を通じて関係者への感謝の言葉を述べ、自身が元気であることを報告した。
「まず第一にマーシャルや、トラックサイドと病院の医療スタッフ、僕の素晴らしいチーム、仲間のドライバー、そしてメッセージを送ってくれたすべての人たち、過去数時間にわたって僕をサポートしてくれたすべての人に感謝する」
「すべてのことを考えてみると僕は元気で、とても幸運だった」
「一方、チームメイトがレース出場できなかったことや、事故に関係した他のクルマにも申し訳なく思っている」
「今の目標はイギリスに戻り、可能な限り回復に努めてすぐにクルマに戻ることだ。僕の周りの人たちと一緒に、きっとうまくやれると確信しているよ!」
■リゴンは検査後、サーキットに戻る
エイトケンが入院を余儀なくされた一方で、フェラーリ・ワークスドライバーのリゴンは予防的スキャンのために輸送された後、バック・ブレース(背中を固定する支持具)を装着して即日退院した。
その後、このイタリア人ドライバーは所属するアイアン・リンクスのクルーをサポートするために、ふたたびスパ・フランコルシャンに戻ってきている。
「それは非常に大きなクラッシュだった」と語ったリゴン。
「僕は事故を避けることができなかった。僕は事故車の直後を走っていて、ただの乗客のように何もできなかったんだ」
「かなり大きな事故だったが、僕はすでに病院を出ている。1日でも早くコースに復帰したと思っているよ」
4台のマシンが姿を消すことになったレース序盤のアクシデントに巻き込まれた他の2人のドライバー、ケビン・エストーレとフランク・ペレラは既報のとおり、事故後に身体チェックを受けたのち、メディカルセンターを出てチームのもとに戻っている。