国際主要トーナメントでの活躍後に高額移籍を果たした5選手

2021年8月10日(火)15時56分 サッカーキング

主要トーナメントでの活躍後に高額移籍を果たした選手たち [写真]=Getty Images

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 17日間にわたって日本列島を熱気の渦に巻き込んだ東京オリンピックが8日に閉幕した。コパ・アメリカとEUROも行われた今年の夏は、世界中の多くのサッカー・ファンが眠れない日々を過ごしたことだろう。

 各国の代表チームが参加する国際トーナメントには、日ごろは“敵同士”の各クラブのサポーターを一つする特別な力がある。一方で、各クラブのスカウト担当者にとっては、新たなタレントを発掘する貴重な場となっている。

 スポーツメディア『Sportskeeda』は国際主要トーナメントでの活躍後に高額移籍を果たした5選手を紹介している。

※日本円は現在のレートで換算

[写真]=Getty Images

■アサモア・ギャン(ガーナ)

活躍した大会:2010 FIFAワールドカップ
大会前の所属クラブ:レンヌ
大会後の移籍先:サンダーランド

 2010年に南アフリカで開催されたワールドカップで、元ガーナ代表FWアサモア・ギャンは天国と地獄を味わった。グループステージでチームの全2得点を記録すると、決勝トーナメント1回戦ではアメリカを相手に決勝ゴールを決めてチームをベスト8に導いたギャン。しかし準々決勝ウルグアイ戦では、延長戦の終了間際に相手FWルイス・スアレスのハンドにより獲得したPKを、クロスバーに当てて失敗。最終的にガーナはPK戦の末にウルグアイに敗れた。試合後にスアレスが「神の手」と発言したことでも話題となったこの一件で、心に大きな傷を負ったギャン。しかしこの大会での活躍が高く評価され、同年夏に当時のクラブ史上最高額となる1300万ポンド(約20億円)でサンダーランドに移籍。1年目から公式戦33試合11得点の活躍を見せた。しかし翌年にはUAEのアル・アインに移籍し、その後も短期間での移籍を繰り返しているギャン。35歳になった現在は、母国ガーナのレゴン・シティーズでプレーをしている。

■メスト・エジル(ドイツ)

活躍した大会:2010 FIFAワールドカップ
大会前の所属クラブ:ブレーメン
大会後の移籍先:レアル・マドリード

 ギャンと同じく2010年のワールドカップ後にビッグトランスファーを実現させたのが元ドイツ代表MFのエジルだ。直前の2009−10シーズンにブレーメンで公式戦46試合に出場して10得点29アシストという数字を残し、大会前からすでに注目を集めていたエジル。21歳で参加した初の国際主要大会でドイツ代表を3位に導いたことで、世界有数のクリエイティブな選手としての地位を固めた。大会終了後に“たった”1500万ユーロ(約19億円)でレアル・マドリードに加入したエジルは、3年間で159試合に出場し、27得点80アシストを記録。2013年に当時クラブ記録の4240万ポンド(約65億円)でアーセナルに移籍した。2014年には主力としてドイツ代表のワールドカップ制覇に貢献し、2015−16シーズンには、アーセナルのクラブ年間最優秀選手に選ばれたエジル。長年に渡ってノースロンドンの中心選手として活躍したが、今年1月にトルコのフェネルバフチェに移籍している。

■ジウベルト・シウヴァ(ブラジル)

活躍した大会:2002 FIFAワールドカップ
大会前の所属クラブ:アトレティコ・ミネイロ
大会後の移籍先:アーセナル

 2002年の日韓ワールドカップでブレイクした一人が、ブラジル代表の中盤底を支えたジウベルト・シウヴァだ。大会前にはブラジルのアトレティコ・ミネイロと契約していたG・シウヴァ。直前の親善試合で同ポジションのレギュラーだったエメルソンが負傷したこともあり、W杯では全試合にフル出場。セレソン5度目の世界制覇に大きく貢献した。大舞台で鮮烈な印象を残したG・シウヴァは、大会後にアーセナルと契約。1年目からパトリック・ヴィエラと名コンビを結成し、2年目にはプレミアリーグ無敗優勝の立役者の一人に。2008年にギリシャのパナシナイコスに移籍するまでの6年間、アーセナルの“黒子”として力を発揮し続けた。

ハメス・ロドリゲス(コロンビア)

活躍した大会:2014 FIFAワールドカップ
大会前の所属クラブ:モナコ
大会後の移籍先:レアル・マドリード

 コロンビア代表MFハメス・ロドリゲスが最も輝きを放ったのは、ブラジルで開催された2014年のワールドカップだろう。グループステージ第3節の日本戦では1得点2アシストを記録したハメス・ロドリゲス。ベスト8入りを果たした同大会で計6得点をマークし、大会得点王に。その数週間後、レアル・マドリードに6300万ポンド(約96億円)で移籍を果たした。1年目はカルロ・アンチェロッティ氏の下でリーグ戦29試合に出場し、13得点13アシストと結果を残したハメス・ロドリゲス。しかし2015年夏にアンチェロッティ氏が去った後はクラブ内での序列が下がり、2017年に同氏が率いていたバイエルンにローン移籍。さらに2020年夏にはアンチェロッティ氏が指揮を執るエヴァートンと契約を交わした。皮肉なことに、アンチェロッティ氏は今夏、レアル・マドリードの監督に復帰。エヴァートンの新監督に就任したのは、6年前にもレアル・マドリードでアンチェロッティ氏の後を引き継いだラファ・ベニテス氏だ。ベニテス新監督から構想外を伝えられたとの報道も出ているハメス・ロドリゲス。今月中に移籍の動きはあるのだろうか。

ウェイン・ルーニー(イングランド)

活躍した大会:EURO2004
大会前の所属クラブ:エヴァートン
大会後の移籍先:マンチェスター・U

 EURO2004が始まる前から期待の若手選手として注目されていたルーニー。18歳で参加した主要国際大会での活躍が、同選手に箔をつけたことは間違いないだろう。エヴァートンで育ち、16歳でプレミアリーグでのデビューを飾ったルーニー。イングランド代表として臨んだ初の大舞台でマイケル・オーウェンとツートップを組み、グループステージで4得点を決める活躍。しかし準々決勝ポルトガル戦で足を骨折し、イングランドもここで敗退した。大会後、当時10代の選手としては最高額となる2560万ポンド(約39億円)でマンチェスター・Uへ移籍したルーニーは、2007−08シーズンのチャンピオンズリーグ制覇や5度のリーグ優勝に大きく貢献。同クラブに所属した13年間で公式戦559試合に出場し、253得点をマーク。クラブ歴代最多得点記録を保持している。

(記事/Footmedia)

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