arto-Panther Team Thailand 2018スーパーGT第5戦富士 レースレポート

2018年8月13日(月)17時33分 AUTOSPORT web

アット-パンサーチームタイランド
2018 SUPER GT RACE REPORT


第5戦富士スピードウェイ(静岡県)


 アット-パンサーチームタイランドは、8月4日〜5日、静岡県/富士スピードウェイで開催された2018 SUPER GT シリーズ第5戦に参戦しました。今回のレースはシリーズ最長の500マイル約800kmで行われます。


 ドライバーは、レギュラーのナタウッド・ジャルーンスルカワッタナ(Nattavude Charoensukhawatana)とナタポン・ホートンカム(Nattapong Hortongkum)に加え、第3ドライバーとして山西康司を起用しました。チームはレギュラーの2人だけで真夏の長距離レースを走りきるのは厳しいと判断し、スポットで日本のレースに経験豊富な山西を招いたものです。


■公式予選


 レースウイークは、異常気象とも言われる猛暑となりました。GT300、GT500でのレース経験を豊富に持つ山西は、土曜日午前の公式練習セッションでLEXUS RC F GT3を初めて走らせ、14周目にチームのベストタイム1分39秒819を記録しました。


 チームは公式予選Q1をホートンカム、Q2をジャルーンスルカワッタナに任せ、午後の公式予選に臨みました。非常に接戦となり、ホートンカムは1分39秒972を記録しましたが、念願のQ1進出まで0秒6足りず25位に終わりました。


■RACE


 決勝日も朝から快晴となり、スタート時点で気温は32度、路面温度は47度に達しました。チームは過酷なコンディションを考慮し、まずホートンカムがスタート、山西に繋ぎ再びホートンカム、山西が走って最後にジャルーンスルカワッタナがフィニッシュするという4ストップ5スティント作戦を採りました。


 25番手からスタートしたホートンカムはピットストップを遅らせて周回数を稼ぐ予定通り徐々に順位を上げて32周目には7番手へ進出、その後34周まで走ってピットイン、山西にマシンを引き継ぎました。順位は22番手まで後退しましたが山西も確実にオーバーテイクを続け70周目には9番手まで追い上げてピットイン、再びホートンカムに交代しました。


 チームはミスなくピット作業を消化、ロスタイムを最小限にしてマシンをコースへ送り返しました。土曜日夜、ピットクルーたちはピット作業でもドライバーをサポートしようと暗くなるまでピットに残り、レースを想定したピット作業の練習を繰り返しました。その成果が現れたようです。


 ホートンカムは100周まで走り山西に交代、山西は20番手でコースに復帰すると、125周目にはこのレースのベストラップとなる1分41秒147を記録しながら追い上げにかかり、15番手まで順位を上げて131周目、最終走者ジャルーンスルカワッタナにマシンを引き継ぎました。


 ジャルーンスルカワッタナは29周を走り16位でチェッカーフラッグを受け、シリーズ本格参戦以来、フルグリッドのレースではチームにとって最上位で完走を遂げました。


■正式結果


公式予選 クラス25位(出走28台)1分39秒972
決勝 クラス16位(出走30台)160周(4周後れ)


■コメント


Aドライバー:ナタウッド・ジャルーンスルカワッタナ
 ぼくは先月のレースでアクシデントにより負傷したため体調が万全ではなかったし、気温が非常に高かったので、大変タフな週末でした。ぼくの身体はかなり良くなっているんですが、100%の状態になるまでにはまだ2ヶ月ほどかかりそうです。今は80%くらいなので、山西選手に助けてもらって、ぼくはラストスティントだけ走りました。良い結果が出せてとても嬉しいです。


Bドライバー:ナタポン・ホートンカム
 ニューセッティングをしたし長いレースだったし暑くもあったから、ぼくにとっては難しい週末でした。スタートして最初は緊張しました。非常に暑いなか、ファーストドライバーとして約40周も走らなければならなかったからです。でも良い走りができたと思います。


 2スティント目は、路面にマーブルが増えて滑りやすくなって大変でした、でもすごく練習になりました。山西選手はとても上手いドライバーで驚きました。初めてぼくたちのクルマに乗ったのに速い。彼の走りも、とても勉強になりました。


山西康司
 声をかけていただいたときにはいろいろ心配だったんですが、チームの雰囲気がとても良くてリラックスしてレースができました。チームにとって、これまでのベストリザルトを出すのに貢献できて良かったです。


 個人的には、一発のタイムを出したかったんだけど、クルマにまだ馴れておらず、余力を残したままの走りで終わってしまいました。自分としては70点くらいです。もっとセッティングでフロントが機能するようにして、それに合わせた走りをすればまだまだ速くなりそうなクルマだと感じました。


チーム監督:ステポン・サミタシャ
 長いレースを、ミスをすることなく完走できて、25番手から16位まで順位を上げることもできました。とても嬉しい結果です。ピット作業もミスなく速かったのを見ても、チーム体制が非常に良くなっていることが感じられました。


 チームがとても強くなったと思います。周囲のクルマとのラップタイム差も小さくなって、追いついてきました。もちろんGT300のレベルは非常に高くて、なかなか大きく結果を変えることはできませんが、前が見えてきました。


 今回起用した山西選手には、今後に向けて様々なアドバイスをもらえました。起用して良かったです。もっともっと頑張って結果を残そうと思います。


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