トヨタ、セバスチャン・オジエの『GR010ハイブリッド』ドライブを検討中。バーレーンのWECルーキーテストで

2021年8月15日(日)10時50分 AUTOSPORT web

 WEC世界耐久選手権のハイパーカークラスに参戦するトヨタGAZOO Racingのテクニカル・ディレクター、パスカル・バセロンによれば、7度のWRC世界ラリー選手権チャンピオンであるセバスチャン・オジエが、11月のWECルーキーテストにおいて、トヨタが今季からWECに投入しているGR010ハイブリッドのステアリングを握ってハイパーカー・デビューを果たす可能性があるという。


 WRCでトヨタ・ヤリスWRCをドライブしているフランス籍のオジエは、2022年はラリーへの参戦プログラムを縮小することを表明しているが、一方でサーキットレースへの興味も示してきた。


「それは、我々が現在検討していることだ」とバセロンは述べている。


「完全に確約されているわけではないが、ルーキーテストに参加してもらうことを検討している」


「決定に近づいてはいるが、まだ完全な確約はされていない」

最終戦後のルーキーテストでセバスチャン・オジエがドライブする可能性のあるGR010ハイブリッド。なお、ルーキーテストの日程はスーパーGTとバッティングしているため、6月にポルティマオのテストに加わった平川亮の参加は難しいものと思われる


 2020年にトヨタGAZOO Racingに加わったオジエは、昨年にトヨタLMP1マシンのシミュレーター経験があることが知られているが、今季導入されたル・マン・ハイパーカー、GR010ハイブリッドですでに仮想マイレージを重ねているかどうかは不明だ。


 バセロンはまた、オジエの実際のレースプログラムについては議論がされておらず、2022年にトヨタが3台目のマシンを走らせることはないと語っている。


「我々が議論しているのは、ルーキーテストについてのみだ」とバセロン。


「現時点では、これ以上のコミットメントや議論はない」


 WECのルーキーテストは2021年最終戦、第6戦バーレーン8時間レース終了後の11月7日日曜日に、バーレーン・インターナショナル・サーキット予定されている。

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