大谷翔平は満票MVP? 米メディアはロベルトへの“軽視”を訴え「オオタニが確実なのは承知している」

2023年8月20日(日)7時0分 ココカラネクスト

大谷とロベルト。ともにアメリカン・リーグのホームラン王争いを盛り上げてきた両雄への評価は小さくない話題となっている。(C)Getty Images

 大谷翔平(エンゼルス)の勢いは、いまだ止まらない。

 現地8月18日に本拠地で行われたレイズ戦では、2回の第2打席に打球速度102.1マイル(約164.3キロ)を記録した43号となる満塁ホームランをマーク。チームが延長戦の末に6-9と敗れ、苦しむ中でも出色の働きを見せた。

【動画】大谷翔平、圧巻のパワー!43号アーチは球場騒然の満塁弾

 今年3月のワールド・ベースボール・クラシックからほぼ休みなく今季を迎えた大谷。だが、稀代の天才はここまでほぼ休みなくプレー。投打で傑出したパフォーマンスを見せ続けている。現地18日時点で、打っては打率.308、43本塁打、出塁率.407、OPS1.075といずれも超一流というべきハイアベレージを記録。投げても10勝を挙げ、被打率.185、奪三振率11.36とエース級だ。

 ここまでの活躍ぶりから自ずと期待したくなるのが、キャリア2度目のMVPだ。選出するうえで重要視されているWAR(打撃、走塁、守備、投球を総合的に評価して選手の貢献度を表す指標)もここまで2位のルイス・ロベルト(ホワイトソックス)とは3.4差の8.4と図抜けた評価を受けており、MVP獲得そのものは揺るぎないと言えそうだ。

 そうした状況で密かな注目を集めているのは満票受賞になるかどうか。大谷にとって初受賞となった21年シーズン以来の快挙に対しては、“異論”を唱えるメディアも少なくない。ホワイトソックスの専門サイト『South Side Showdown』はMVPレースにおいて「ロベルトはあまりに軽視されている」と指摘している。

 同メディアが、そう訴えるのはキューバ人スラッガーも快進撃を続けてきたからだ。今季のロベルトは32本塁打、OPS.886、長打率.561、出塁率.325、16盗塁と好調を維持。さらにWARも5.0とMVPクラス。MVP受賞はないにしても票を得てもおかしくはない。

 今季のロベルトについて同メディアは「今季のホワイトソックスは、メジャーリーグ史上最も不甲斐ないチームのひとつだ。しかし、彼が評価されないのは許容できない」と断言。そして、MLB公式サイトで掲載されたパワーランキングのTOP10に26歳のキューバ人スラッガーが含まれなかった事実をふまえ、こうも論じた。

「ショウヘイがアメリカン・リーグのMVPを受賞することが、すでに確実なのは承知している。だが、ロベルトも候補になる可能性は大いにある。所属チームの状態に関係なく、他のスター選手たち同じように評価されるべきだ。彼は本当にリーグ最高の選手の一人なのだから」

 全米野球記者協会に所属する記者の投票で決まるMVP。その受賞は大谷で揺るがなさそうではあるが、好調を維持してきたロベルトが票を得るかは、引き続き話題となりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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