好調ヴィッセル神戸に勝つための3つのポイント【J1リーグ2023】

2023年8月22日(火)14時0分 FOOTBALL TRIBE

武藤嘉紀(左)大迫勇也(右)写真:Getty Images

2023明治安田生命J1リーグ第24節(8月18〜20日)終了時点で、2位につけるヴィッセル神戸(勝ち点48)。昨2022シーズンは大型補強をするも13位という結果に終わった神戸だが、今シーズンはここまでに首位も走り絶好調である。


そんな神戸に勝つために必要なことは何か。ここでは統計データの傾向から、神戸に勝つために必要な3つのポイントをまとめてみる。




セレッソ大阪 MFジョルディ・クルークス 写真:Getty Images

ポイント1:先制点をとる


まずは、2023シーズンJ1第24節終了時点の神戸の成績をおさらいしよう。



  • 勝ち点:48(15勝5分4敗) 

  • 得点:44(リーグ2位) 

  • 失点:20(リーグ2位)


そのうち、神戸が敗れた4試合の内訳は以下の通り。



  • 第4節:浦和レッズ戦(ホーム)0‐1

  • 第9節:横浜F・マリノス戦(ホーム)2‐3

  • 第17節:セレッソ大阪戦(アウェイ)1‐2

  • 第22節:横浜FC戦(アウェイ)0‐2


この結果だけでは、敗れた試合に対する一貫した傾向を見ることはできないが、強いて挙げれば4試合のうち3試合は敵チームが先制している。まずは先制点を挙げることが、神戸の勢いを消すポイントと言えるのかもしれない。




2023シーズンにおける神戸の得点内訳

ポイント2:クロスからの失点を防ぐ


上記の図は2023シーズンにおける神戸の得点内訳を示したものである。ここまで神戸が挙げている全44得点のうち、約32%を占めているのがクロスからの得点だ。これは前線にメインターゲットとなるFW大迫勇也が構えているのが大きい。大迫に対し、FW武藤嘉紀とDF酒井高徳がボールを供給するパターンが多く見られる。


これに対抗するためにポイントとなるのは、神戸の選手がワイドに開いた時にどう対応するかである。特にペナルティーエリア外までワイドの選手が広くポジションをとることが多く、これに対応するチームはディフェンスの選手同士の距離が開いてしまう傾向がある。これにより神戸の選手たちは動けるスペースが広くなり、よりフリーの状態でシュートを狙える可能性が高くなるのだ。


適策と言えるのは、MF選手をディフェンスラインに下げ人数を増やして対応することだろう。日本トップクラスの大迫をはじめとしたFW陣に、マンツーマンで対応することは少しリスクが高い。


セレッソ大阪 DF進藤亮佑 写真:Getty Images

ポイント3:サイドバックの穴を突く


神戸のプレーの特徴に、サイドバックのメンバーも含めて攻撃するという点がある。従って神戸の攻撃終了後、自チームに攻撃ターンが回ってきた時に、手数をかけずにサイドバックが上がった穴を突くことができるかもポイントとなるだろう。


神戸が敗れた試合の1つ、第17節のセレッソ大阪戦(1-2)にはそれが見られた。試合全体を通してC大阪は神戸のサイドバックを狙い続け、特にFWカピシャーバや途中出場のMF上門知樹のポジション取りが良かった。


得点には至らなかったが同試合前半20分のシーンは印象的だ。C大阪のDF進藤亮佑がロングボールでカピシャーバへパス、そこからクロスでMF香川真司のヘディングシュートへと繋げた。このことから、ロングボールでシンプルに裏を取ることも有効な方法と言える。




名古屋グランパス DF森下龍矢 写真:Getty Images

神戸に対抗するフォーメーション【3-4-3】


以上3つのポイントを踏まえ、神戸に勝つために最適なフォーメーションは[3‐4‐3]となるだろう。


特にポイント2とポイント3への対策として、運動量が豊富なウイングバック(WB)がいることが重要だ。「豊富な運動量」と「攻守での対人力の高さ」を持った選手を配置したい。


具体的な選手例には、名古屋グランパスDF森下龍矢、北海道コンサドーレ札幌DF中村桐耶などが挙げられる。森下については説明するまでもなく、サイドの選手としては日本トップクラスだ。中村は普段センターバック(CB)で起用されているが、守備時の対人の強さと組み立てができる攻撃力が魅力的な選手であり、サイドでも十分能力を発揮できるはずである。

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