チェルシー、バークリーとの契約を双方合意の上で解除…昨季はわずか422分の出場

　チェルシーは29日、元イングランド代表MFロス・バークリーとの契約を双方合意の上で解除したことを発表した。

　バークリーは1993年12月2日生まれの現在28歳。エヴァートンの下部組織出身で、2011年8月にトップチームデビューを飾った。その後はシェフィールド・ウェンズデイやリーズへのレンタル移籍も経験。エヴァートンでは公式戦通算179試合の出場で27ゴール28アシストを記録し、2018年冬にチェルシーへと完全移籍で加入した。

　クラブの“レジェンド”でもある元イングランド代表MFフランク・ランパード氏が付けていた背番号「8」を託されるなど期待も高かったが、負傷の影響もあって2017−18シーズンは公式戦わずか4試合の出場に。翌2018−19シーズンは新監督に就任したマウリツィオ・サッリ監督（現：ラツィオ）の信頼を勝ち取り、途中出場こそ多かったものの、公式戦48試合に出場して5ゴール6アシストを記録。ヨーロッパリーグ優勝も経験した。

　2019−20シーズンはランパード監督（現：エヴァートン）の下、負傷の影響で離脱した時期もあったが、公式戦31試合に出場した。翌シーズンはアストン・ヴィラへとレンタル移籍し、復帰した昨シーズンは序列が低下。トーマス・トゥヘル監督の信頼を得られず、公式戦14試合出場1ゴールという成績に。時間に換算すると、ピッチに立っていたのはわずか422分ほどだった。チェルシーでは公式戦通算で100試合に出場し、12ゴール11アシストを記録している。

　イングランド代表としても2013年9月にデビューを飾り、2014FIFAワールドカップブラジルやEURO2016などの主要大会でもメンバー入り。これまでに33試合の出場で6ゴールを挙げているものの、2019年10月を最後に代表からは遠ざかっている。

　フリーエージェントとなったバークリーはこれから新天地を探すことに。スコットランドの『ザ・スコッツマン』など複数のメディアによると、スコティッシュ・プレミアシップのレンジャーズが獲得に向けて動いているという。