アルトゥール・カイキ2発も…鹿島、浦和に2点差を追いつかれ3戦未勝利

　明治安田生命J1リーグ第28節が3日に行われ、鹿島アントラーズと浦和レッズが対戦した。

　リーグ戦2試合勝利がない鹿島が、AFCチャンピオンズリーグ決勝トーナメントでの激闘を終えた浦和をホームに迎えての一戦。両チームともにGKは今季リーグ戦初出場となり、鹿島では荒木遼太郎が長期離脱からベンチに復帰。一方、浦和は西川周作や酒井宏樹、ダヴィド・モーベルグ、江坂任らがベンチメンバーからも外れた。

　序盤はお互いにミドルシュートで相手のゴールを脅かすが、得点には至らず。試合の均衡が破れたのは16分、ホームの鹿島が先制する。左サイドに流れた樋口雄太が右足でピンポイントクロスを供給。ボックス中央のアルトゥール・カイキが頭で合わせてゴール左下に流し込んだ。

　27分、鹿島がリードを広げる。左サイドからペナルティエリア手前までドリブルで運んだアルトゥール・カイキが右足一閃。浦和のGK鈴木彩艶は左手でボールに触ったものの面をうまく作ることができず、シュートは軌道が変わってそのままゴールに吸い込まれた。

　浦和は30分に1点を返す。右サイドから細かくパスをつなぎ、ペナルティエリア手前の岩尾憲はアクセントを変えるワンタッチの縦パスを供給。ボックス中央で受けた松尾佑介が反転から左足を振り抜くと、シュートは相手DFに当たって軌道が変わり、ゴール右下に吸い込まれた。

　1点ビハインドで折り返した浦和は、69分に試合を振り出しに戻す。左サイドの深い位置でフリーキックを獲得し、キッカーの岩尾はゴールに向かうクロスを供給。ニアに飛び込んだ岩波拓也がヘディングですらし、ゴール右下に流し込んだ。

　次の1点は生まれず、試合は2−2で終了。2点差を追いつかれた鹿島は3戦未勝利となり、浦和と勝ち点「1」ずつを分けあった。鹿島の次戦は7日に行われ、天皇杯準々決勝でヴィッセル神戸と対戦する。浦和は次節、10日にホームで柏レイソルと対戦する。

【スコア】
鹿島アントラーズ　2−2　浦和レッズ

【得点者】
1−0　16分　アルトゥール・カイキ（鹿島）
2−0　27分　アルトゥール・カイキ（鹿島）
2−1　30分　松尾佑介（浦和）
2−2　69分　岩波拓也（浦和）

【スターティングメンバー】
鹿島（4−1−2−1−2）
沖悠哉；広瀬陸斗（78分 ブエノ）、関川郁万、三竿健斗、安西幸輝；ディエゴ・ピトゥカ、樋口雄太（78分 舩橋佑）、仲間隼斗（64分 中村亮太朗）、和泉竜司（72分 エヴェラウド）；鈴木優磨、アルトゥール・カイキ（78分 荒木遼太郎）

浦和（4−2−3−1）
鈴木彩艶；宮本優太、岩波拓也、アレクサンダー・ショルツ、大畑歩夢；伊藤敦樹、岩尾憲；関根貴大、小泉佳穂（78分 明本考浩）、松尾佑介（90分 アレックス・シャルク）；キャスパー・ユンカー（67分 柴戸海）