榎戸育寛がトップタイム! “代役は俺”加賀山就臣登場/全日本ロード 岡山公開テスト2日目

　全日本ロードレース第7戦岡山事前公開テスト2日目が9月8日（木）に行われた。各クラス2セッションずつあり、天気も曇り空から時折陽が差すくらいでコンディションも上々。ST1000クラス、ST600クラスではコースレコードを超える好タイムが記録された。

　JSB1000クラスは、1本目に榎戸育寛（SDG Honda Racing）が1分31秒041をマークし、これが今回のテストで最も速いラップタイムとなった。

「2日間を通して、いろいろなチャレンジをさせていただきました。2本目はタイムアップはできませんでしたが、よくない部分を解決することができましたし、レースウイークに向けての準備も整いました。ヤマハファクトリーの中須賀選手とレースをするには、もう一段階レベルを上げないといけないと思っていますし、そこを目指してチャレンジしていきます」と榎戸。

　2番手に2回目のトップタイムを記録した亀井雄大（Honda Suzuka Racing Team）が1分31秒353で続き、3番手に作本輝介（Astemo Honda Dream SI Racing）が1分31秒802、4番手に濱原颯道（Honda Dream RT 桜井ホンダ）が1分31秒977で続き、トップ4が1分31秒台。

　5番手に秋吉耕佑（Murayama.Honda Dream.RT ）が1分32秒636、6番手に清成龍一（TOHO Racing）が1分32秒674、7番手に岩田悟（Team ATJ）が1分32秒979と続き、8番手に渡辺一樹の代役参戦となる加賀山就臣（YOSHIMURA SUZUKI RIDEWIN）が1分33秒462でつけた。

「今シーズンYOSHIMURA SUZUKI RIDEWINとして走らせてきたスズキGSX-R1000Rに初めてライディングしてみて、いろいろ気付いたことがありました。一樹は昨年も岡山は走っていないのでデータはなく、手探りの状態からのスタートでした」と加賀山。

「自分が走らせていたマシンとも仕様が全く違うので、流用することはできませんでしたが、それ以前に昨年の最終戦以来、JSB1000マシンを走らせて見ると、フィジカル面で問題があることが明らかでした。3、4周以上連続で走ることができないなんて、情けないというかオートバイを評価できる段階ではないですね。そのなかでも、やれることをやって、基準となるセットを出せればいいかな」

　本来の予定では、火曜日の夜には岡山近くのホテルに入る予定だったが、イタリアからのフライトでトラブルがあり、丸3日間かけて水曜日の23:30に最寄りのホテルに到着。公開テスト2日目から走り始めたため、3日目も走行する。

　ST1000クラスは、國峰啄磨（TOHO Racing）が2日目も驚速ぶりを発揮。ロングラン中に1分32秒台に突入。1分32秒254までタイムを縮めてトップタイムとなった。もちろん非公式ながらコースレコードを上回っている。

「ロングラン中に赤旗がありましたが、その後に再開して、数周1分32秒台に入れることができたので、目標にしていたレベルには達することができたと思います。後は、レースウイークに、この走りをしっかりできるようにすれば結果はついてくるでしょう。チームのホームコースですし、ぜひいいレースをしたいですね」と國峰。

　2番手に高橋裕紀（日本郵便 Honda Dream TP）が1分32秒966、3番手に渡辺一馬（Astemo Honda Dream SI Racing）が1分32秒989と続き、ここまでが1分32秒台を記録。4番手に豊島怜（DOGFIGHTRACING YAMAHA）が1分33秒225、5番手に岩戸亮介（Kawasaki Plaza Racing Team）が1分33秒285、6番手に村瀬健琉（Team TKR performance）が1分33秒418、7番手に南本宗一郎（AKENO SPEED・YAMAHA）が1分33秒423、8番手に津田拓也（AutoRace Ube Racing Team）が1分33秒951で続き、ここまでが1分33秒台をマークしている。

　ST600クラスは、驚異的なタイムアップが見られた。そのなかでセッションを引っ張ったのは荒川晃大（MOTOBUM HONDA）だった。何と1分35秒444までタイムアップ。それでも、まだコンマ1、2秒は詰められたと語った。

「いろいろ試したことが、いい方向にいきました。ベストタイムが出た周は、少し引っかかったり、ミスしたりしましたし、もう一回アタックしたかったのですが、スローダウンしているマシンに会ってしまっていたので、もう少しタイムは詰められると思います。ライバルも速いですが、あとはレースウイークに確認して、いいレースをしたいですね」と荒川。

　2番手に井手翔太（AKENO SPEED・YAMAHA）が1分35秒462、3番手に伊達悠太（AKENO SPEED・YAMAHA）と僅差で続き、4番手に鈴木光来（MOTOBUM HONDA）が1分35秒525、初日トップだった阿部恵斗（Team 51 GARAGE YAMAHA）が1本目にマークした1分35秒714で5番手、6番手に中山耀介（ITORACING SHOTA BORG YAMAHA）が1分35秒841で続きトップ6が1分35秒台とハイレベルなセッションとなった。

　J-GP3クラスは、1本目、2本目とも上原大輝（Team Plusone）がトップタイムをマーク。2本目に記録した1分40秒992がベストタイムとなった。

「車体セット、走り方をいろいろ試しながら一歩ずつ進めましたが、まだ詰めどころがあるので、2日目に、もっといい状態にしたいですね。レースウイークは、みんなタイムを上げてくるので、気持ちにもマージンを持てるように進めていきたいですね」と上原。J-GP3で岡山国際サーキットを初めて走って、このレベルは驚きだ。

　2番手の木内尚汰（Team Plusone）が1分41秒574なので、上原の速さが際立っている。3番手に尾野弘樹（P.MU 7C GALESPEED）が1分42秒081で続き、4番手に上江洲葵要（41Planning With PENSKE）が1分42秒082、5番手に徳留真紀（MARUMAE MTR）が1分42秒641、6番手に高杉奈緒子（TEAM NAOKO KTM）が1分42秒701で続き、ここまでが1分42秒台だった。

　全日本ロードレース選手権 岡山公開テスト2日目のタイム結果は以下の通り。

■全日本ロード 岡山公開テスト2日目 JSB1000 スポーツ走行 1回目 タイム結果

■全日本ロード 岡山公開テスト2日目 JSB1000 スポーツ走行 2回目 タイム結果

■全日本ロード 岡山公開テスト2日目 ST1000 スポーツ走行 1回目 タイム結果

■全日本ロード 岡山公開テスト2日目 ST1000 スポーツ走行 2回目 タイム結果