「負けて当然だった」日本に屈したドイツに止まぬ非難の嵐 “ただの親善試合”では片付かない惨敗に監督解任論も浮上

2023年9月10日(日)16時0分 ココカラネクスト

三笘をはじめとする日本のアタッカー陣に苦戦を強いられたドイツ。その内容に辛辣な意見が飛び交った。(C)Getty Images

「恥ずかしい」「屈辱」「大惨敗だ」

 現地9月9日にヴォルフスブルクで行われた日本代表戦後、母国代表に対するメッセージとしてドイツ・メディアにはネガティブなワードが居並んだ。それほどに彼らにとって、この親善試合が持つ意味は大きかった。

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 終わってみれば、日本が4-1という快勝だった。ドイツはボール保持率では67.3%を記録して圧倒的な支配力を見せた。だが、相手の堅牢を完璧に崩せたのは、19分にレロイ・ザネがカウンターから決めたゴールシーンぐらい……。あとは堅守速攻のサムライブルーを前に効果的な策を見いだせないまま、失点を重ねた。

 試合後に主将を務めたイルカイ・ギュンドアンが「守備でも攻撃でも、明らかに日本が上だった」と認めたように、ドイツは日本の洗練された速攻を前に成す術がなかったのだ。

 直近6試合で1勝1分け4敗と苦戦が続いているドイツ。3連敗を喫したのは実に38年ぶりの出来事とあって、国内メディアからは先述のような辛辣な意見が飛び交った。

 日刊紙『Badische Zeitung』は、低調なパフォーマンスに終始した代表チームに対して「好転する兆しもなければ、新たな始まりを予感させる兆しもない。ドイツの状況は厳しくなる一方だ」と指摘。日本を「秩序があり、セカンドボールを追い求めて球際で戦えていた」と称えたうえで、こう論じている。

「ヴォルフスブルクに詰め掛けた人々は、フリックのチームがまたも不安定で、精神的にもろく、恐ろしく無力であることを長い間見せ付けられた。彼らには失望をさせられた」

 また、ドイツの公共放送局『ZDF』も「極めて不満足な結果よりも、大きな懸念となったのは、もはや負けて当然だったハンジ・フリック監督の率いる代表チームのパフォーマンスだった」と糾弾。スポーツ誌『Sportschau』は「ドイツの守備は崩壊し、明らかにパニックを起こしていた」と、母国代表の抱える問題点を指摘した。

「この日のドイツは献身的にスタートし、早い段階でプレスをかけ、ボールを奪った後は素早く切り替えようとした。しかし、守備面では問題が散見。素早い日本人を相手に何度もパニックを起こし、脆弱さを露呈したのだ」

「フリックは多くの試みをした。選手や戦術を変え、新しいキャプテンも据えた。しかし、どれも効果はなかった。ここドイツで開催されるEUROを9か月後に控え、我らの代表は出口が見えない永遠の危機のなかで、成す術もなく、混乱している」

 日本にとって大きな収穫のあった今回の対戦。各メディアでフリック監督の解任論が論じられてもいるドイツにとっては、「たかが親善試合」と切り替えられないほどの痛恨な結果になったようだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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