スーパーフォーミュラ:ITOCHU ENEX TEAM IMPUL 2017第5戦オートポリス

2017年9月12日(火)19時53分 AUTOSPORT web

SUPER FORMULA Round5
AUTOPOLIS SUPER 2&4 RACE
2017.9.9 sat 〜 10 sun


ヤンがファステストラップ&8位でポイント獲得


ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
No.19 関口雄飛
No.20 ヤン・マーデンボロー


 スーパーフォーミュラの2017年シーズンもいよいよ後半戦を迎えました。今回も、前戦もてぎ同様ソフトタイヤとミディアムタイヤの2スペックタイヤ制が継続。
 
 もてぎでは下位に沈んでしまいましたが、ふたたび上位を争うべく準備を進めてきました。オートポリスでの開催は、昨年熊本地震による影響で中止となったため2年ぶりとなり、ヨコハマタイヤでのレースは初めてとなりました。


9/9(土) 公式予選


天候:晴れ コース:ドライ
気温:30度 路面温度:44度
Q1 13:45〜14:13(赤旗中断時間:14:04〜14:10)
Q2 14:28〜14:35


 徐々に涼しくなりだす9月の気候ですが、予選日のこの日は30度まで気温が上昇する中予選が行われました。今回も予選方式はノックアウト方式。20分間のQ1で14台に、7分間のQ2で8台に絞り込まれ、最終Q3でポールポジションを決します。


 最終Q3に残りPPを狙うITOCHU ENEX TEAM IMPULは19号車の関口雄飛、そしてこの日が26歳の誕生日となった20号車のヤン・マーデンボローともに気合十分でまずはQ1に臨みました。
 
 開始約3分前からピットロードに整列して待機。13時45分に定刻通りQ1がスタートしました。今回もソフトタイヤとミディアムタイヤの2スペックタイヤ制ですが、この予選Q1では全車ミディアムタイヤでのアタックが義務付けとなります。
 
 2台ともにファーストアタックで関口が1’28.994で4位、ヤンが1’28.836で3位のタイムをマークし、残り13分を切ったところで一旦ピットへ戻ります。

関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)

 
 セッティングの微調整を行いニュータイヤに履き替えて残り5分20秒で2台ともにコースインします。残り1分となり関口、ヤンともにアタックに入ろうかというところで他車のクラッシュがありセッションは残り時間46秒で赤旗中断。
 
 出鼻をくじかれる形となってしまいましたがふたたびピットインし、Q1の再開を待ちます。14時10分に残り時間3分で再開。ラストワンアタックに向かい関口は1’28.638で6位、ヤンは1’28.012で3位に付けまずはQ1を突破しQ2への進出を決めました。


 続くQ2はQ1でクラッシュしたマシンの回収の影響で予定より3分遅れの14時28分からとなりました。関口とヤンはこのQ2ではニューソフトタイヤを装着しまずはピットで待機。
 
 ピット前にマシンを出し、コースインのタイミングをうかがい残り約5分半で関口が、残り5分でヤンがピットアウトしていきました。
 
 2台ともに計測2周目でのアタックを敢行。しかし、満足にタイムを伸ばせず上位に食い込めません。関口1’27.540で11位、ヤン1’27.837でQ2最下位の14位に終わってしまいました。
 
 特にヤンは、自らのアタックラップにおいてすでにアタックを終え、スピードを緩めていた前車に行く手を阻まれて満足いくアタックを出来なかったということもあり、ピットへ戻ってマシンを降りると怒りを露わにしました。


 2戦続いて2台ともに最終Q3へと進めず不甲斐ない結果となってしまいましたが、エンジニア陣営とドライバーは、夜まで翌日の54周のレースでの挽回策を練り準備を進めました。


9/10(日) 決勝レース


天候:晴れ コース:ドライ
気温:25度 路面温度:33度
決勝レース距離 4.674km×54Laps=252.236km
決勝レース 13:05〜14:32


 迎えた決勝日は、前日の予選日に引き続き晴天。今回も2&4レースで MFJ全日本ロードレース選手権シリーズや全日本F3選手権との併催ということもあって、スケジュールの都合上通常より少し早い13時5分にはフォーメーションラップがスタートしました。
 
 レースでは、1ピットストップが義務付け、そしてタイヤ交換義務もありソフトタイヤとミディアムタイヤの両方を使用しなくてはいけないレギュレーションということで、レース開始直前まで、ライバル陣営同様グリッド上でタイヤ選択に頭を悩ませましたが、予選で中団に沈んでしまったこともありITOCHU ENEX TEAM IMPULは関口雄飛とヤン・マーデンボローともに2ピット作戦を敢行する作戦を採用しました。
 
 予選Q3へ進めなかったことで上位勢とは異なり新品のソフトタイヤが1セット多く存在することで、2台ともにソフトタイヤでスタートし、あとの2回のピット作業でソフトタイヤとミディアムタイヤへ交換するものです。
 
 燃料搭載量を少なくし関口は11番グリッド、ヤンは14番グリッドからレーススタートを切りました。まずはスタートで2台ともにスタートダッシュを決めました。

ヤン・マーデンボロー(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)

 
 オープニングラップでは関口6位、ヤン8位までジャンプアップに成功します。2周目、1コーナーで関口がNo.37 中嶋一貴選手(VANTELIN TEAM TOM’S)をオーバーテイクし5位へ。
 
 ヤンも同じ周回でNo.2 石浦宏明選手(P.MU / CERUMO · INGING)をかわして7位へと2台揃って順調にポジションアップします。続く3周目には、ヤンがNo.37 中嶋選手を捉えて6位へ、関口もオーバーテイクシステムを使いながらNo.18 小林可夢偉選手(KCMG)を抜いて4位に。そのまま3位のNo.1 国本雄資選手(P.MU / CERUMO · INGING)に背後にピッタリと付きます。
 
 6周目、関口が1コーナーでNo.1 国本選手を攻略し3位へとポジションを上げますが、ヤンはNo.18 小林選手を抜きあぐねてしまい6位を走行しますが、8周目にようやく1コーナーでオーバーテイクシステムに手をかけて5位へ浮上。2台ともに、順調にポジションをアップします。


 傍から見ると、オーバーテイクショーを成功させているようにも見えますが、2ピット作戦のため、その作業時間にかかるロスタイムをとにかく速いペースを刻むことで挽回せねばなりません。
 
 3位に上がった関口はトップ争いに加わりますが、1位のNo.40 野尻智紀選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)と2位のNo.15 ピエール・ガスリー選手(TEAM MUGEN)に蓋をされる格好となってしまいました。
 
 そこで12周目に関口をピットインさせ、給油とソフトタイヤへの交換を敢行します。ヤンは関口のピットインで一時3位を走行しますが14周目にピットイン。こちらはミディアムタイヤを選択し、コースへと戻ります。
 
 関口12位、ヤン13位の位置で我慢の走行となりますが、ともにトップグループよりも1周1.5秒ほど速いラップタイムでさらに後々のロスタイムを削っていきます。
 
 他車のピット作業で順位を上げたり、コース上でオーバーテイクをすることで、2回目のピット作業直前の25周目には暫定順位で関口5位、ヤン7位となります。


 26周目に関口が2度目のピットイン。ソフトタイヤからミディアムタイヤへ履き替えてコース復帰。ヤンはミディアムタイヤということもあり少し延ばして32周目にピットへ入り、こちらはソフトタイヤに交換してレースへと戻ります。
 
 ヤンはピットアウト直後の33周目、1’30.197のファステストラップをマーク。関口が11位、ヤンが12位となります。36周目、ソフトタイヤでペースに優るヤンが関口をかわし順位を逆転。

関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)

 
 ヤンは続く39周目にはNo.16 山本尚貴選手(TEAM MUGEN)をかわして10位。41周目には前車のクラッシュ、No.10 塚越広大選手(REAL RACING)をかわしたことで8位。いよいよポイント圏内へ入ってきました。
 
 4位争いを展開するグループに徐々に接近していったものの、そこからのポジション浮上は叶わず。8位でフィニッシュ。今季3度目となる入賞、1ポイントを加算しレースを終えました。
 
 一方の関口は、後半思うようにペースが伸びず。クラッシュしたマシンがあったことで1つポジションが上がった以外は順位を上げられません。逆に後続に迫られる苦しい展開となり、順位は守ったものの10位で2戦連続ノーポイントの悔しい結果に終わりました。


 2戦連続でチームとして予選Q3に進めず、苦汁を舐める結果となりました。残りは2戦3レース(最終戦鈴鹿は2レース制)となりますが、次戦SUGOは昨年関口が優勝するなどチームとして良いイメージがあるサーキットとなります。
 
 ふたたび表彰台へ戻れるよう戦いますので、引き続きITOCHU ENEX TEAM IMPULへのご声援よろしくお願いします。


ITOCHU ENEX TEAM IMPUL 2017年シーズン ここまでの戦績


第1戦鈴鹿 関口雄飛:予選6位/決勝12位 J.マーデンボロー:予選12位/決勝18位
第2戦岡山 レース1 関口雄飛:予選PP/決勝2位 J.マーデンボロー:予選5位/決勝6位
第2戦岡山 レース2 関口雄飛:予選3位/決勝優勝 J.マーデンボロー:予選16位/決勝17位
第3戦富士 関口雄飛:予選3位/決勝4位 J.マーデンボロー:予選9位/決勝8位
第4戦もてぎ 関口雄飛:予選10位/決勝16位 J.マーデンボロー:予選13位/決勝14位
第5戦オートポリス 関口雄飛:予選11位/決勝10位 J.マーデンボロ—:予選14位/決勝8位


ドライバーランキング 関口雄飛:6位 J.マーデンボロー:14位
チームランキングITOCHU ENEX TEAM IMPUL:5位


TEAM IMPUL Next Race Information


●全日本スーパーフォーミュラ選手権 第6戦 9/23(土)〜9/24(日) スポーツランドSUGO
●スーパーGT第7戦 9/7(土)〜8(日)チャン・インターナショナル・サーキット


ドライバーコメント


No.19 関口 雄飛
8位から1つでも上を目指して頑張りましたが、結局10位でポイントを獲得できませんでした。次のSUGOでは巻き返せるよう頑張ります。


No.20 ヤン・マーデンボロー
2ピットストップをこなし8位となりました。また、ファステストラップを記録できました。SUGOも頑張りますのでご声援よろしくお願いします。


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