WRC:トヨタ、荒れた路面のトルコで2年ぶりの勝利を。トミ・マキネン「良い戦いをする自信がある」

2020年9月14日(月)18時51分 AUTOSPORT web

 WRC世界ラリー選手権に参戦しているTOYOTA GAZOO Racing WRTは9月18〜20日にかけてトルコで行われる、2020年シーズン第5戦『ラリー・トルコ』で今季3勝目を目指し、セバスチャン・オジエ、エルフィン・エバンス、カッレ・ロバンペラの3台体制で週末のラリーに挑む。
 
 前戦エストニアを終えた時点でドライバー選手権、マニュファクチャラー選手権ともにランキング首位に立つトヨタ。シリーズ制覇に向けて、その座をさらに盤石なものにするべくチームはトルコでの勝利を狙う。
 
 戦いの舞台となるラリー・トルコは過去2年の大会と同様に、地中海に面したトルコ南西部のリゾート地マルマリスを中心に開催される。ラリーを構成するステージの中心は山岳地帯で、その路面は凹凸が激しく、大きな石も数多く散らばっているなど非常に荒れているのが特徴だ。そのため、サスペンションやタイヤには大きな負担がかかることになる。
 
 また、トルコの9月は気温が高くエンジンやトランスミッション、ブレーキの熱害対策も重要になる。ドライバーを含め、他のラリーに比べてパッケージの耐久力が問われるラウンドだ。
 
 そんなWRCトルコでトヨタは2018年に優勝を飾っているが、トミ・マキネン代表はヤリスWRCが得意とするコースではなかったと言う。


「非常に荒れた道を走るラリー・トルコは、本当に難しいイベントだ。誰にとっても初めての大会だった2018年には優勝することができたが、必ずしも我々が得意とするコースではなかった」とマキネン。


「しかし、2019年の大会以降、我々はトルコで直面するようなコンディションに向けてクルマの改善をするため、多くの作業を行ってきた。今年は、我々のクルマがそのようなコンディションでかなり良くなっていることは確かなので、良い戦いをする自信がある」


 2019年のラリー・トルコ優勝ドライバーであるオジエは「昨年、ジュリアン(・イングラシア/コドライバー)と一緒に勝利を挙げたラリー・トルコには、もちろんいい思い出がある」としながらも、「昨年と同じ結果を残すことは簡単ではないだろう」と今戦の苦戦を予想する。
 
「誰にとってもタフなラリーだが、出走順がトップの僕たちにとっては、特に難しい1戦になると覚悟している。それでも、ヤリスWRCでどんな戦いができるのか、ワクワクしているんだ」


 9月18日に開幕する今季のラリー・トルコは金曜日の午前中にシェイクダウンが行われ、同日夜に2本のSSを走行するスケジュールだ。


 競技2日目の土曜日は、マルマリス西部に設定された3本のSSを2回ずつ走行する。その合計距離は107.38kmとなり3日間の最長となる。最終日は全長38.15kmの今大会最長ステージと、7.05kmの最短ステージ2本のループが組まれ、同じく各SSを2度走行する予定となっている。


 合計12本のSSの合計距離は223.00kmで、競技区間は昨年と比べて87km短く従来よりもスプリント色の強いラリーとなっているのが今大会の特徴だ。事前にギリシャの悪路でヤリスWRCのテストを行ったトヨタは、このラリー・トルコでふたたびライバルに対するリードを広げにかかる。

トヨタ・ヤリスWRC 2019WRC第11戦トルコ
摩耗したグラベル用タイヤ 2019WRC第11戦トルコ

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