WEC:トヨタ、ライバルに競り負けるも「肉薄した走りは富士に向けた自信につながる」

9月17日(日)17時59分 AUTOSPORT web

 WEC世界耐久選手権第6戦の決勝レースは9月16日、テキサス州のサーキット・オブ・ジ・アメリカズで行われ、TOYOTA GAZOO Racingは8号車トヨタTS050ハイブリッド(セバスチャン・ブエミ/中嶋一貴/ステファン・サラザン)が総合3位表彰台を獲得、7号車トヨタTS050ハイブリッド(マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ-マリア・ロペス)が総合4位となった。

 

 前日に行われた予選ではタイヤ選択の失敗などでライバルのポルシェ勢から1秒以上離されてしまったトヨタの2台。巻き返しを図る決勝レースは炎天下のもと、気温30度に達した正午にスタートが切られた。


 3番手グリッドからスタートした8号車トヨタは、オープニングラップ中にブエミの果敢な走りで2号車ポルシェ919ハイブリッドを交わして2番手に浮上。4番手スタートのコンウェイ駆る7号車トヨタもライバルを抜き去って3番手となった。

 

 2番手、3番手のまま迎えた最初のピットストップでは、8号車トヨタがブエミから一貴に、7号車トヨタはコンウェイからロペスにそれぞれドライバー交代を済ませるが、両車ともタイヤ交換を行わずにピットアウト。ほぼ同じタイミングでピットインし、タイヤを交換したポルシェ勢の前に出ることに成功した。

 

 しかし、気温が34度まで上昇するなかでソフトタイヤでスタートした7号車トヨタは徐々にタイヤの摩耗が激しくなっていく。1号車ポルシェ919ハイブリッドをドライブするアンドレ・ロッテラーとの激しい2番手争いがその症状に拍車を掛け3番手に後退後、今度は2号車ポルシェにも交わされ4番手となった。


 スタートから1時間50分、首位で2回目のピットストップを迎えた8号車トヨタは一貴からサラザンに交代するとともに2スティント使用したタイヤを交換。また、7号車トヨタも可夢偉へドライバーチェンジしながら8号車と同じハードタイヤへスイッチしていく。

 

 ピットアウト後、好ペースで周回する可夢偉は首位から3番手に後退した7号車トヨタをかわすと、2号車ポルシェとのギャップを縮めていき、スティント終盤には背後に迫る。しかし、抜き去ることはできず3回目のピットタイミングを迎えた。

 

 3回目のピットでは1回目と同様に両車ともタイヤ無交換でピットアウト。しかし、第3スティントでレースをリードした1号車ポルシェがタイヤ交換後の第4スティントでも首位をキープしたことでトヨタは劣勢に立たされる。

 

 3時間が過ぎた頃、他クラスの車両のクラッシュ損傷したバリアを修復するため、セーフティカーが導入。リスタート後は新品タイヤを装着する2号車ポルシェが7号車トヨタを交わして3番手に浮上。2番手を走る8号車トヨタも4時間目前で迎えた4回目のピットストップで3番手に後退してしまう。

トヨタTS050ハイブリッドとポルシェ919ハイブリッド
トヨタTS050ハイブリッドとポルシェ919ハイブリッド
7号車トヨタTS050ハイブリッド
7号車トヨタTS050ハイブリッド


 

 その後の終盤戦はポルシェの2台がレースをリード。トヨタ勢は追撃叶わず8号車トヨタがトップから21秒956遅れの総合3位、7号車トヨタが35秒026遅れての4位となった。なお、7号車トヨタにはLMP2マシンとの接触に対して10秒のタイム加算ペナルティが課せられたが、順位に変動はなかった。

 

 ル・マン以降勝利から見放されているトヨタ。これで3戦連続の3位、4位フィニッシュとなったが、次戦の富士では今季3回目の優勝を母国のファンの前で達成するべく、万全の体制で臨む。


「昨日の予選結果を挽回すべく、決勝ではチームの懸命な努力によりライバル勢に肉薄し、僅差の接戦をファンの皆さまにお届けできたことは嬉しく思っています」と語るのは村田久武チーム代表。


「皆さまに我々のファイティング・スピリットをご覧い頂けたと思います。ピット時間を可能な限り短くするという戦略も上手く行きました」


「勝てなかったことは残念ですが、今日のレースで発揮できたパフォーマンスは、ホームレースとなる次戦富士へ向けて大きな自信につながりました。今度こそは表彰台の真ん中に立つべく、富士スピードウェイへと向かいます」


レース中盤に好走をみせるも4位に終わった可夢偉は「今日の7号車の戦闘力は高かったので、もう少しポイントを取りたかったのですが、残念ながらそれにはわずかに速さが足りませんでした」とコメント。


「しかし、前戦メキシコから速さを取り戻せたことは良い兆候ですし、更にレベルを上げて富士へ向かいます」


 一方、3戦連続で表彰台の上がった一貴は「僕の最初のスティントでは首位でレースをリードすることになり、期待以上で良い気分で走れました」とレースを振り返った。

 

「ペースは良く、後続との差をコントロールすることもできたのですがレース終盤、ややスピードを失ってしまいました」

 

「3位という結果だけ見れば前戦メキシコと同じですが、今回のレースでは大きな進歩を遂げました。上位争いができたので次戦の富士、そして残りのシーズンへ向けてはさらにに良いレースができると思います」


 WEC次戦、第7戦は10月13〜15日に静岡県・富士スピードウェイで開催される。トヨタにとってホームレースとなるWEC富士は2012年の開催以降、4勝を挙げている相性のいいコースだ。

8号車トヨタTS050ハイブリッド
8号車トヨタTS050ハイブリッド
7号車トヨタのステファン・サラザン(左)、中嶋一貴(中央)、セバスチャン・ブエミ(右)
7号車トヨタのステファン・サラザン(左)、中嶋一貴(中央)、セバスチャン・ブエミ(右)
2号車ポルシェ919ハイブリッドと競る7号車トヨタTS050ハイブリッド
2号車ポルシェ919ハイブリッドと競る7号車トヨタTS050ハイブリッド



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