Audi Team Hitotsuyama 2018スーパーGT第6戦SUGO レースレポート

2018年9月18日(火)16時39分 AUTOSPORT web

Audi Team Hitotsuyama


Press release – 2018.0918- 008
18/9/2018


Race Report


2018 AUTOBACS SUPER GT Round 6 SUGO GT 300km RACE


またしてもタイヤトラブルで表彰台が遠のく


 Audi Team Hitotsuyamaは、2018年9月15日、16日、宮城県のスポーツランドSUGOで開催されたSUPER GT第6戦「SUGO GT 300 km RACE」に出場しました。決勝レースの序盤までは表彰台獲得の期待が高まっていたHitotsuyama Audi R8 LMSでしたが、突然のパンクにより、そのチャンスをふいにすることになりました。


▱予選


 SUPER GTの予選は、通常、各クラスとも15分間のQ1と10分間のQ2が1回ずつ行われます。しかしここスポーツランドSUGOでは、台数の多いGT300クラスが2グループに分かれて10分間のQ1を行い、各グループの上位7台がQ2に進出するという形式で予選が行われました。


 予選当日の9月15日、スポーツランドSUGOの上空には朝から雲が立ちこめ、午前中の公式練習は途中から雨が降り出すあいにくのコンディションに。「公式練習でドライとウェットの両方を経験したのは富田竜一郎だけでした。予選も雨が降る可能性もあったので、Q2は富田に任せることに」とはチーム代表の一ツ山亮次。


 午後2時にスタートしたQ1はウエット宣言が出されていましたが、Bグループのリチャード・ライアンがタイムアタックに挑むころにはコースはほぼドライとなり、最初のアタックで1分18秒784のトップタイムをマーク。結局、セッション終了までこのタイムを上回る者はなく、Hitotsuyama Audi R8 LMSはBグループのトップでQ2に進出することになります。「リチャードは木曜あたりから熱を出していて、体調が悪いなか集中して一発で決めてくれたんです。それもあって、今回のわれわれのマシンはかなりパフォーマンスが良さそうだと感じていました」(一ツ山)


 ドライコンディションのまま推移したQ2は富田が登場。午前中の公式練習で新品タイヤを試すことができなかった富田でしたが、そんな状況にもかかわらず、うまく走りをまとめて1分18秒707をマークし、6番グリッドを獲得。「このスポーツランドSUGOは抜きにくいコースですが、先頭が見える3列目のスターティンググリッドを獲得したことで、決勝はおおいに期待が持てます」と一ツ山は語った。


予選結果
P1 #61 SUBARU BRZ R&D SPORT 井口卓人/山内英輝
P2 #25 HOPPY 86 MC 松井孝允/坪井 翔
P3 #9 GULF NAC PORSCHE 911 久保凜太郎/石川京侍
P6 #21 Hitotsuyama Audi R8 LMS リチャード・ライアン/富田竜一郎

Hitotsuyama Audi R8 LMS


リチャード・ライアン

富田竜一郎

▱決勝


 決勝日の9月16日、天気予報とは裏腹に、スポーツランドSUGOは好天に恵まれました。Audi Team Hitotsuyamaはマシンの状態も上々で、唯一気がかりだったライアンの体調も回復。期待を胸に午後2時からの決勝レースに臨みました。


 スタートを担当したライアンが、さっそくその期待に応えてくれます。6番手グリッドのライアンは確実にスタートを決めるとその周に5位に、さらに2周目には4位と立て続けにポジションを上げ、その好調ぶりをアピールします。さらに12周目にはテール・トゥ・ノーズのバトルを繰り広げていた#9GULFNACPORSCHE911を捕らえて3位に浮上、表彰台の獲得が現実味を帯びてきました。


 ステアリングを握るライアンからは「マシンはパーフェクトに近いから、ここから前との差を詰めて行くよ!」という無線が入り、いよいよこれからというところで、突然悪夢のようなトラブルが発生しました。17周目の最終コーナーで左リヤのタイヤがパンクし、ライアンは緊急のピットストップを余儀なくされたのです。チームはタイヤ交換と少量の燃料補給を行い、すぐさまマシンをコースに送り出しましたが、パンクした際に左リヤのインナーフェンダーが破損しており、それがタイヤに干渉していたため、ライアンはマシンを再度ピットに戻すことになりました。その修復により約5周をロスしたAudi Team Hitotsuyamaは、レース序盤で優勝争いから離脱することになったのです。


 ライアンから代わった富田は、上位のマシンとほぼ同じラップタイムで周回を重ねましたが、大きく開いた差はいかんともしがたく、トップから8周差で完走、23位でレースを終えました。


「今シーズンは6戦で3回もタイヤトラブルに泣かされています。こうなると運、不運の話ではないので、ダンロップとは次のレースまでに何ができるのかをしっかり話し合って、残りのオートポリスともてぎでは、良い結果を出したいと思います」(一ツ山)。


 次回のSUPER GTは10月20日、21日に開催される第7戦オートポリスです。Audi R8 LMSが得意なテクニカルコースだけに、次こそ表彰台を目指して頑張りますので、応援よろしくお願いいたします。


決勝結果
P1 #61 SUBARU BRZ R&D SPORT 井口卓人/山内英輝
P2 #10 GAINER TANAX triple a GT-R 星野一樹/吉田広樹
P3 #0 グッドスマイル 初音ミク AMG 谷口信輝/片岡龍也
P23 #21 Hitotsuyama Audi R8 LMS リチャード・ライアン/富田竜一郎


チーム代表 一ツ山亮次のコメント
今回こそは表彰台は間違いない……途中までそんな気持ちでいましたし、実際にレース序盤には3位に上がり、手応えを感じていました。ところがまたパンクです。鈴鹿、富士とはまた違うタイプで、どう考えてもドライビングが原因で起こるものではありませんでした。富田が新品タイヤに替えて出ていったあとは、トップとほぼ遜色のないタイムで走っていたので、なおさら悔しい。パンクさえなければ、表彰台は確実でしたからね。


それだけに、ダンロップにはパンクの原因をきちんと検証してもらって、さらに協力体制を強めて、次のレースには完璧なマシンを準備できるよう、やれるだけのことをやるつもりです。


それにしても、今回こそはと応援してくださっている皆さんには、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。次のオートポリスはAudi R8 LMSが得意とするコースですし、ふたりのドライバーもテクニカルなコースは得意なので、良い結果を出せるように頑張ります。


Official Facebook page of Audi Team Hitotsuyama.
https://www.facebook.com/hitotsuyamaracing

Hitotsuyama Audi R8 LMS


チームのレースクイーンを務める大谷芽衣さん

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