ポルシェ、FIA GTワールドカップでのワークス支援チームを発表。ローヴェとアブソリュートがマカオへ

2019年9月19日(木)13時51分 AUTOSPORT web

 9月18日、ポルシェは11月14〜17日にマカオ市街地のギア・サーキットで開催されるFIA GTワールドカップのグリッドに4台の最新型ポルシェ911 GT3 Rが並ぶことを明らかにした。あわせて、ローヴェ・レーシングとアブソリュート・レーシングにそれぞれワークス支援を行うとしている。


 例年11月に開催されるマカオグランプリに組み込まれるFIA GTワールドカップは、FIA-GT3カーで争われる自動車メーカーの“世界一決定戦”だ。同レースはかつて、地元のジェントルマンドライバーも多数参加する『マカオGTカップ』として親しまれてきたが、2015年からはFIAの管理下でワールドカップに昇格。


 これを機にマニュファクチャラーの支援を受けたカスタマーチームや、ワークスドライバーの出場がメインとなりプロフェッショナル化が進んでいるが、2019年はエントリー台数の増加を狙い若手ドライバーや実力派ジェントルマンドライバーを対象としたシルバーカップも新設される。


 そんなFIA GTワールドカップ2019に向けて、ポルシェ陣営は早くも参戦体制の一部を固めた。今回明らかにされたのは、ローヴェ・レーシングとアブソリュート・レーシングへのワークス支援および各チーム2台、計4台の2019年型ポルシェ911 GT3 Rを駆るドライバーラインアップだ。


 ポルシェワークスドライバーのローレンス・ファントールとアール・バンバー、ケビン・エストーレは、アブソリュート・レーシングからブランパンGTワールドチャレンジ・アジアに参戦しているアレキサンドレ・インペラトーリとともにマカオでの戦いに臨む。

鈴鹿10時間耐久レース2019に参戦したアブソリュート・レーシングのポルシェ911 GT3 R


 この内IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権でコンビを組むファントールとバンバーはローヴェへの合流が決定した。エストーレは、チームのレギュラードライバーであるインペラトーリとアブソリュートで共闘することになった。


 なお、今年度ポルシェのワークス支援を受けることになった2チームは、いずれも過去のFIA GTワールドカップを経験済みだが、ポルシェとのタッグは今回が初めてとなる。ローヴェは2016、2017年にBMW陣営に属しBMW M6 GT3を走らせた経験を持つ。また、アブソリュートは昨年、ベントレー・コンチネンタルGT3とアウディR8 LMSの2台体制でエントリーしていた。


 そんな2チームをワークス支援チームとしたポルシェにとって2019年大会は、今年登場した新型ポルシェ911 GT3 Rでのデビューイヤーウインを狙うレースとなる。


 ポルシェモータースポーツ副社長のフリッツ・エンツィンガーは「FIA GTワールドカップはモータースポーツシーズンの終わりに訪れるレースであり、つねに大きなハイライトとなる」と述べた。


「高速サーキット、有名なコーナーの数々、大型カジノやホテルがコース脇に立ち並ぶ風景はこのレースの印象的な環境を作り出している」


「今年は特に強力なラインナップを用意することができた。目標は1つだけ。ポルシェ911 GT3 Rがマカオでのロードレースで勝つことだ」


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