「オオタニだと微塵も思わない」大谷翔平の“MVP確実風潮”に異論! 米識者が「史上最高の選手ではない」とレ軍強打者を推挙

2023年9月19日(火)16時0分 ココカラネクスト

規格外の活躍を続けてきた大谷をMVPに推す声は根強いが、そうした意見に対する異論が物議を醸している。(C)Getty Images

 度重なる怪我によって、今季の完全欠場が決まった大谷翔平(エンゼルス)。しかし、球界屈指のタレント性を誇る二刀流スターの話題は尽きない。現地9月18日には、かねてから「今年はオオタニが獲る」と言われてきたアメリカン・リーグのMVPについて、米識者が放った投稿が波紋を呼んだ。

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 物議を醸したのは、“元プロ野球選手”のSNS投稿だ。米スポーツ専門局『ESPN』や『CBS Sports』でアナリストを務めていた元アストロズのウェス・クレメンツ氏は、自身のX(旧ツイッター)で持論を投げかけた。

「私はオオタニが今年のMVPだとは微塵も思わない。コーリー・シーガーこそ今年のMVPだと思っている」

 同氏が名を上げたシーガーも確かに好成績を残している強打者だ。現地9月18日時点で打率.334、31本塁打、92打点、OPS1.041と打ちまくっている。今季のア・リーグ西地区で上位争いを展開してきたレンジャーズの絶対的主軸でもある。

 そんな29歳をMVPに推挙するクレメンツ氏は「投票資格を持つ人たちへ。今年は正しいことをしてくれよ」と訴え、「我々はオオタニが素晴らしい才能の持ち主であることを知っている。だけど、シーガーは打率で2位に大差をつけての首位に立ち、いわゆる『プレミアムポジション』とされるショートでゴールドグラブを受賞するだろう。さらにランナーを背負った状態での打率は.367、得点圏での打率は.389と、正気の沙汰ではない」とシーガーの打者としての異能ぶりを強調した。

 もっとも、近年のMVP選定において重要視されている指標「WAR」で、シーガーは「6.7」。大谷とは3.4差をつけられている。そうした実情もあり、クレメンツ氏の下には、「オオタニがマウンドでしてきたことを軽視するつもりか」「愚かな考えだ」「防御率3.14の先発投手を続けることを軽んじている。投球は究極の守備だ」といった反論が殺到。しかし、同氏は批判を意に介さず、こう続けている。

「今年に限って言えば、オオタニは最高の投手でも打者でもない。他の選手は彼より良い数字を残している。それをあえて『史上最高の選手ではない』と言うだけで、ツイッターは大騒ぎになる」

「私はオオタニの大ファンではあるんだ。事実として去年は彼がMVPを受賞すべきだと言っていた。彼は本当に素晴らしい。ただ、今年は、わずか106試合出場しかないコーリー・シーガーがめちゃくちゃ良い数字を残しているから、彼に投票するべきじゃないかということだけだ。だからといって、オオタニが素晴らしくないとは思っていない」

 昨季もアーロン・ジャッジとのMVP争いが白熱していた大谷。欠場してもなお、こうした議論が絶えないのも、彼のスター性を物語っている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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