大谷翔平の右肘手術は「従来のTJ手術ではない」と米識者 新技術採用で打者としては早期復帰が可能に
2023年9月20日(水)19時8分 ココカラネクスト
手術に踏み切った大谷。来季は打者に専念することになりそうだ(C)Getty Images
現地9月19日(日本時間20日)、エンゼルスの大谷翔平はロサンゼルス市内の「カーラン・ジョーブ・クリニック」で右肘の手術を受けたと、代理人を務めるネズ・バレロ氏が発表。打者としては2024年の開幕までに、投手としても25年に復帰できる見込みだという。
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大谷は先発登板した8月23日(同24日)のレッズ戦で緊急降板すると、試合後に「右肘側副靭帯の損傷」であることが判明。投手として今季終了することが決まった。その後の試合では打者として出場を継続したが、今月4日(同5日)のオリオールズ戦前に右脇腹を負傷。11試合連続欠場を経て負傷者リスト(IL)入りし、今季の残り試合を欠場すると発表されていた。
大谷自身は手術後、自らのインスタグラムを更新。「早朝に手術を受け無事成功しました 不本意ながらシーズン途中でチームを離れることになりましたが残り試合のチームの勝利を祈りつつ、自分自身一日でも早くグラウンドに戻れるようにがんばります」とコメント。ファンに右肘手術が成功したことを報告した。
今回受けた手術の内容について代理人のバレロ氏からは詳細の発表はなかったが、米識者は新技術を用いたのではないかと報じている。米メディア『オレンジカウンティ・レジスター』のエンゼルス番ジェフ・フレッチャー記者は記事を配信。大谷の右肘手術について言及した。
同氏は「ニール・エラトロッシュ医師の言葉を引用すると、オオタニは従来のトミー・ジョン手術と呼ばれる肘の再建手術を必要としなかったようだ」と記載。大谷は2018年10月にトミー・ジョン手術を受けているが、今回の手術では採用されなかったと伝えた。
今回の術式については「エラトロッシュ医師は靭帯に強度を与えるため、厚い縫合糸のような素材を使用する、新技術『インターナル・ブレイス』を使用したようだ」と説明。さらに、同氏は「今回の怪我と手術により、打者としての復帰はより早くなるだろう」と、新技術を用いたことでトミー・ジョン手術よりも打者として早期に復帰できることを解説した。
来季は打者に専念することになる大谷翔平。二刀流スターの完全復活を、多くのファンが心待ちにしている。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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