ラズガットリオグル「昨日の悲劇を思い出し、今回は幸せな気持ちにはなれない」/SBK第10戦スペイン

2021年9月27日(月)15時21分 AUTOSPORT web

 9月26日、ヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトで行われた2021年スーパーバイク世界選手権(SBK)第10戦スペインのレースでトップ3に入ったライダーたちが週末を振り返った。


■SBK第10戦スペイン 決勝レース


・Pata Yamaha with BRIXX WorldSBK
トプラク・ラズガットリオグル(レース1:優勝/レース2:優勝)

2021年SBK第10戦スペイン トプラク・ラズガットリオグル(Pata Yamaha with BRIXX WorldSBK)


「いつもなら非常に素晴らしい結果と言うことができるが、今回ばかりは幸せな気持ちにはなれない。昨日の悲劇を思い出し、悲しくなる。レース1ではセッティングの改良により(ジョナサン・)レイとのバトルを制することができた」


「レース2の前にさらに改良して臨んだが、暑さのせいでフィーリングはあまり上がらなかった。誰もが同じ状況だったと思うが、マシンのスライドがひどかった。今回は(スコット・)レディングと競り合い、終盤は彼が素晴らしい強さを見せたが、僕も全力で応戦して最後は打ち勝つことができた」


「いつも言っているように、レース中にチャンピオンシップのことは考えていない。ただ毎回のレースに集中し、優勝を狙っている。次のポルティマオも同様だ。しかし最終戦となるインドネシアではチャンピオンシップを考え始めるかもしれないね! レイは本当に手強くて、ポルティマオでも非常に速いが、僕はまた勝利を目指していく。好きなコースだし、路面が新しくなっている。マシンもますます好調なので楽しみだ」


・Kawasaki Racing Team WorldSBK
ジョナサン・レイ(レース1:2位)

2021年SBK第10戦スペイン ジョナサン・レイ(Kawasaki Racing Team WorldSBK)


「レース2は大変だったけど、今日の作業にかなり満足している。ここヘレスでのレース1はそれほど強いとは思っていなかった。金曜日の最初のセッションから、バイクとタイヤにかなり満足し、レース1のラズガットリオグルとの最後のラップまで戦うことができた。それは僕にとってポジティブな要素だった」


「レース2では気温が上昇し、もちろんバルセロナと同じように、ソフトタイヤでも同じような問題が発生した。グリップが少なく、バイクを止めてコーナーに入るのが大変だった。通常は週末にソフトタイヤを装着し、ラップタイムの差がはるかに大きくなる。しかし、今日はそれがなかった。理由を確認する必要があるね」


・Aruba.it Racing – Ducati
スコット・レディング(レース1:3位/レース2:2位)

2021年SBK第10戦スペイン スコット・レディング(Aruba.it Racing – Ducati)


「非常に悲しいラウンドとなった。ディーン(・ベルタ・ビニャーレス)に哀悼の意を表したい。彼の家族は、ディーンのためにレースをしてくれと僕たちに頼んだ。ウォームアップはとても調子が悪かったものの、レース1では予想以上に良い走りができた。レース2では、フィーリングがさらに良くなった。(トプラク・)ラズガットリオグルをオーバーテイクしたときは勝利を収めることができると思ったが、非常に勝負強いブレーキングで抜き返されてしまった。いずれにしても、この困難な日に、2度表彰台に上がることができて嬉しい」


・Team HRC
アルバロ・バウティスタ(レース2:3位)

2021年SBK第10戦スペイン レオン・ハスラム(Team HRC)


「昨日のことがあり、集中力をキープするのがとても難しいレースだった。僕たちはプロですが、それでも簡単なことではない。マシンに乗り、コース上のことに集中し、ベストを尽くした。レース1ではいいスタートを切ったが、序盤はタイヤのパフォーマンスを完全に引き出すことができなかった。これはしばらく苦戦している部分で、そのため前とのギャップが広がり、追いつくことができなかった。グリップがよかった分、マシンが少しアグレッシブになり、コントロールするのに苦労したので、体力的にもきついレースだった」


「ペースはレースリーダーたちとほぼ同じだった。カタルニアとは全く違うサーキットで、再びトップ5でフィニッシュすることができてとてもよかった。レース2はもっと苦戦すると思っていたが、気温が上がってきたことで、序盤から乗りやすく、レース中盤以降は、速いペースで安定していた。前のライダーたちに追いつくことができ、さらにオーバーテイクすることができた。彼らとのバトルは楽しかったよ」


「最終的には、再び表彰台を獲得することができた。午前中よりもコンディションが悪かったが、マシンのフィーリングはよくなっていた。僕たちは、決してあきらめず、一生懸命にマシンに取り組み、走らせている。この進歩と結果は全員へのご褒美だ」

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