フォーミュラ・リージョナル第3ラウンド富士。古谷悠河が今季2勝目。三浦愛、澤龍之介が初優勝を飾る

2021年9月27日(月)20時26分 AUTOSPORT web

 2021年のフォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップの第3大会(第7戦〜第9戦)が9月25〜26日に富士スピードウェイで開催され、古谷悠河(TOM’S YOUTH)が第7戦を制し今季2勝目を手にした。第8戦は三浦愛(ARTA F111/3)が、第9戦は澤龍之介(D’station Racing F111/3)が制し、それぞれ初優勝を手にした。


* * * * * * * *


■第7戦は古谷がポール・トゥ・ウイン。今季2勝目を飾る


 9月25日午後に行われる第7戦のポールポジションを獲得したのはシリーズランキング首位の古谷。0.134秒差の2番グリッドには三浦愛、3番グリッドには今回が初参戦となる小川颯太(Sutekina Racing)が続いた。


 スタートでは2番グリッドスタートの三浦愛が好スタートを決めて、TGRコーナーのホールショットを奪う。一方、3番手スタートの小川はエンジンストールで後方に沈むことに。


 ポールシッターの古谷は、ポジションこそ落としたものの、首位三浦愛の背後をキープ。2周目のホームストレートでスリップに入ると、TGRコーナーで三浦愛をかわしトップを奪還する。


 トップに浮上した古谷は毎周ファステストラップを更新するハイペースで三浦愛とのギャップを広げにかかる。一方、2番手三浦愛は5番手スタートから追い上げる澤とサイド・バイ・サイドのバトルを展開。澤は3周目に三浦愛をかわし、2番手に浮上する。しかし、中盤から三浦愛もペースを上げ、今度は澤の背後からオーバーテイクの機会を伺う展開となった。


 2周目以降、独走状態でレースをリードした古谷が13.720秒の大差を築いて15周目のトップチェッカーを受けて、今季2勝目を飾った。終盤も激しい接近戦を繰り広げた澤と三浦愛だったが順位は変わらず、0.5秒差で澤が2位に入りデビュー戦で表彰台を獲得、3位に三浦が続いた。


 マスタークラスはクラス6番手と後方からのスタートだった今田信宏(JMS RACING with B-MAX)が、ファイナルラップのGRスープラコーナーで田中優暉(ASCLAYIndサクセスES)をかわす大逆転劇でクラス優勝を飾った。クラス2位は田中、スタートから終盤にかけてレースをリードしていたDRAGON(B-MAX ENGINEERING FRJ)は右リヤタイヤのトラブルによりペースダウンし、クラス3位でチェッカーを受けることとなった。


フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップ
第7戦富士スピードウェイ 決勝レース結果












































































































































PosClassNoDriverCar NameLaps
128古谷悠河TOM’S YOUTH15
277澤龍之介D’station F111/315
38三浦愛ARTA F111/315
45塩津佑介Sutekina Racing15
5M4今田信宏JMS RACING with B-MAX15
6M39田中優暉ASCLAYIndサクセスES15
7M30DRAGONB-MAX ENGINEERING FRJ15
8M11植田正幸Rn-sportsF111/315
93小川颯太Sutekina Racing15
10M96TAKUMIB-MAX ENGINEERING FRJ15
11M34三浦勝CMS F11115
12M7畑享志F111/315
13M23YUGOS2R Racing15
1445辻子依旦PONOS Racing14
15M27SYUJIB-MAX ENGINEERING FRJ13
M86大阪八郎Dr.DRY F111/31


ファステストラップ
1分37秒634(14/15) 168.249km/h 古谷悠河(TOM’S YOUTH)
MASTER 1分38秒618(10/15) 166.570km/h 今田信宏(JMS RACING with B-MAX)

古谷悠河(TOM’S YOUTH)と三浦愛(ARTA F111/3)
澤龍之介(D’station Racing F111/3)
古谷悠河(TOM’S YOUTH)
今田信宏(JMS RACING with B-MAX)


■トップチェッカーの澤にペナルティ。三浦愛が初優勝


 第8戦のグリッドは公式予選2の結果順となり、古谷がポールポジションを獲得。2番グリッドに澤、3番グリッドに三浦愛、4番グリッドに小川が続いた。


 スタートでは澤と三浦愛の2台が好スタートを決め、古谷をパス。澤がホールショットを奪ってオープニングラップをリードする。第7戦同様に2周目のTGRコーナーでポジションを戻すべく、2番手の三浦愛にオーバーテイクを仕掛けた古谷だったが、ここは三浦はポジションを守る。


 しかし、3周目のTGRコーナーで古谷が三浦愛を攻略し、2番手に浮上。先行する澤をかわすべく、古谷もファステストを更新しつつ、その差を縮めにかかる。


 7周目のホームストレートで澤のスリップに入った古谷がTGRコーナー侵入でトップに浮上。しかし、澤もポジションを守るべく2コーナー、コカコーラ・コーナーで古谷の横に並び続け、トヨペット100Rコーナーで再び首位を取り戻す。


 しかし、古谷の勢いは衰えることなく、8周目のTGRコーナーで澤をパスした古谷が再びトップに浮上すると、澤もテール・トゥ・ノーズで2コーナーを通過。見応えのある戦いを見せた2台だったが、続く8周目のコカコーラ・コーナーで澤が古谷に接触。古谷のマシンがコース外に弾き出されるかたちとなり、古谷は大きくポジションダウン。


 一方、澤もコースオフを喫したが、なんとか首位は守り切る。背後には2番手三浦愛、3番手小川、4番手に塩津佑介(Sutekina Racing)が続くオーダーとなった。


 15周目、澤がトップチェッカーを受けたが、澤に対し30秒タイム加算ペナルティが課せられたことで、暫定2位でチェッカーを受けた三浦愛が初優勝を飾ることとなった。2位に小川、3位に塩津のSutekina Racingの2台が続いている。


 一方、8周目のアクシデントで大きく順位を落とした古谷は後半にかけてハードプッシュを続け、最終結果で4位までポジションを戻している。


 マスタークラスは今田が連勝、田中が連続2位表彰台を獲得。マスタークラス3位には植田正幸(Rn-sportsF111/3)が続いた。


フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップ
第8戦富士スピードウェイ 決勝レース結果












































































































































PosClassNoDriverCar NameLaps
18三浦愛ARTA F111/315
23小川颯太Sutekina Racing15
35塩津佑介Sutekina Racing15
428古谷悠河TOM’S YOUTH15
5M4今田信宏JMS RACING with B-MAX15
6M39田中優暉ASCLAYIndサクセスES15
7M11植田正幸Rn-sportsF111/315
8M7畑享志F111/315
9M96TAKUMIB-MAX ENGINEERING FRJ15
1077澤龍之介D’station F111/315
11M27SYUJIB-MAX ENGINEERING FRJ15
12M86大阪八郎Dr.DRY F111/315
13M86大阪八郎Dr.DRY F111/315
1445辻子依旦PONOS Racing15
15M34三浦勝CMS F11113
M30DRAGONB-MAX ENGINEERING FRJ0


ファステストラップ
1分37秒008(13/15) 169.334km/h 古谷悠河(TOM’S YOUTH)
MASTER 1分38秒288(14/15) 167.129km/h 今田信宏(JMS RACING with B-MAX)


*CarNo.77は、FRJ SpR第16条1.1)(他車への衝突行為)違反により、協議結果に対して30秒加算のペナルティを科す。

初優勝を手にした三浦愛(ARTA F111/3)
小川颯太(Sutekina Racing)と塩津佑介(Sutekina Racing)
2021年フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップ第8戦富士 スタート


■澤龍之介がデビュー3レース目で初優勝を手にする


 第9戦のグリッドは公式予選1のセカンドベスト順となり、三浦愛が初のポールポジションを獲得。2番グリッドに古谷、3番グリッドに小川、4番グリッドに塩津が続いた。


 三浦愛は第8戦に続き好スタートを見せてTGRコーナーのホールショットを守る。一方古谷は出遅れ、小川、塩津、澤に先行を許し5番手でTGRコーナーを通過する。


 そんななか、後方では3台が接触するアクシデントが発生し、16番手スタートのYUGO(S2R Racing)と14番手スタートの大阪八郎(Dr.DRY F111/3)の2台がホームストレート上にマシンを止めてしまい、この2台の回収のため、セーフティカーが導入される。


 レースは5周目にリスタートを迎えると、この時点で3番手につけていた澤がTGRコーナー立ち上がりで小川をパス。続く6周目のトヨペット100Rコーナーで三浦愛をかわし、トップにおどり出ると、中盤からレースをリードする。


 一方、5番手にポジションを下げていた古谷だったが、5周目には4番手、6周目のコカコーラ・コーナーで小川をかわし3番手に、そして第13コーナーで三浦愛を攻略し2番手に浮上する。


 古谷は6周終了時点で1.83秒先行する澤を捉えるべくペースアップも、澤も毎周安定して好タイムを刻み続け古谷の追撃を斥ける。


 終盤には富士スピードウェイに雨粒が落ち始めたが、澤は1.826秒のリードを守ったまま15周目のトップチェッカーを受け、自身初優勝を獲得。D’station RacingにとってもFRJ初勝利を飾った。2位には古谷、3位には三浦愛が続いた。


 マスタークラスはクラスポールからスタートした田中が今季3勝目を獲得。2位にはTAKUMI(B-MAX ENJGINEERING FRJ)、3位には三浦勝(CMS F111)が続いた。


フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップ
第9戦富士スピードウェイ 決勝レース結果












































































































































PosClassNoDriverCar NameLaps
177澤龍之介D’station F111/315
228古谷悠河TOM’S YOUTH15
38三浦愛ARTA F111/315
45塩津佑介Sutekina Racing15
53小川颯太Sutekina Racing15
6M39田中優暉ASCLAYIndサクセスES15
7M96TAKUMIB-MAX ENGINEERING FRJ15
8M34三浦勝CMS F11115
9M11植田正幸Rn-sportsF111/315
10M7畑享志F111/315
11M27SYUJIB-MAX ENGINEERING FRJ15
1245辻子依旦PONOS Racing15
13M4今田信宏JMS RACING with B-MAX15
M30DRAGONB-MAX ENGINEERING FRJ8
M86大阪八郎Dr.DRY F111/30
M23YUGOS2R Racing0


ファステストラップ
1分37秒775(10/15) 169.742km/h 古谷悠河(TOM’S YOUTH)
MASTER 1分38秒896(9/15) 166.102km/h 畑享志(F111/3)


SC導入時刻10:40(0Laps)〜10:51(4Laps)

澤龍之介(D’station Racing F111/3)
三浦愛(ARTA F111/3)をかわす澤龍之介(D’station Racing F111/3)
初優勝を飾った澤龍之介(D’station Racing F111/3)
澤龍之介とD’station Racing
田中優暉(ASCLAYIndサクセスES)

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