「今の若手は・・・」巨人・阿部Cが漏らした選手育成の「難しさ」とは

2022年9月27日(火)11時59分 ココカラネクスト

(C)Getty Images

 巨人はCS進出を賭けて、10月1、2日のDeNA戦(横浜)に臨む。現在3位のチームだが、残り試合の勝敗次第では阪神、広島に加え、最下位の中日にも3位の可能性があるとあって、大混戦の様相を呈している。

 戸郷、菅野の両先発の奮闘と共に最近は得意の一発攻勢以外になかなかつながらないとあって、打線の奮起も求められている。

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 一方でチームが抱える課題は若手育成にもある。「発掘と育成」を掲げて若手の積極登用も行いながら戦ったシーズン。しかし野手陣で終盤にきて生き残っているのは、最近は代打で登場する増田陸のみとあって、寂しさも感じさせる。

 巨人において若手育成がどうして進まないのか。その点において昨年まで二軍監督を務め、今季から一軍に合流した阿部慎之助作戦兼ディフェンスチーフコーチはこう語っている。

 現役時代にバッテリーを組み、盟友で知られる巨人OB上原浩治氏のYouTubeチャンネル「雑談魂」に9月上旬に出演した阿部コーチは、選手が打てるようになる条件として「ボールに対して強く振ることでしょう」ときっぱり。

 また強く振るためには、一定の練習量が必要となるが、それがなかなか容易ではない現状を明かした。チームでは打球速度を測る機器なども用いて練習を行っているが、「そういった数値を見せつつ、納得させるしかない」と語り、今の若手においては「可視化」がキーワードとなっており、形から入る選手も増えているという。

 その上で昨年まで二軍監督を務めていた同コーチは若手選手を育成する上で自身に課している「NGワード」についても語った。

 「『俺らの時代は』というと、(選手に)嫌われるので言わないようにしている」

 阿部コーチといえば、現役時代はルーキーイヤーの開幕戦からマスクをかぶり、野手としては2000安打、400本塁打も達成するなど正に「打てる捕手」のレジェンド。扇の要としてチームを幾度となく優勝に導いたこともあるだけに、存分に若手にエキス注入といきたいところだが、伝え方には苦労していると認めたのだ。

 最近では他の球団でも世代間格差がクローズアップされており、各球団の首脳陣とも若手育成の方法、接し方については苦労していることも度々、伝えられている。

 今季の巨人は投打ともに低迷。来季に向けてはオフの積極補強もささやかれる中、特に若手戦力が伸びてこないことには常勝軍団の復活も厳しい。

 チームの「難題」にどう取り組んでいくか。阿部コーチの挑戦も続きそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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