バー当て完勝でムドリクが降参? チェルシー指揮官「問題は自信という部分だけ」

2023年9月28日(木)16時7分 サッカーキング

チェルシーに所属するムドリク [写真]=Getty Images

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 チェルシーを率いるマウリシオ・ポチェッティーノ監督が、ウクライナ代表FWミハイロ・ムドリクとの練習中のやりとりを明かした。27日、イギリスメディア『BBC』やイギリス紙『ガーディアン』などが伝えている。

 現在22歳のムドリクは今年1月に総額8850万ポンド(約160億円)と見られる移籍金でチェルシーに完全移籍し、8年半契約といった大型契約を締結しながら、昨シーズンの半年では公式戦17試合出場でノーゴールに終わり、2アシストを記録するにとどまった。背番号「10」を着用して迎えた今シーズンもここまで公式戦6試合に出場しているものの、得点に絡む活躍を見せることができていないことから、度々批判の対象にもなっている。

 低迷した昨シーズンからの挽回を図り、今夏にチェルシーの指揮官に就任したポチェッティーノ監督は、チームのパフォーマンスを好転させ、ゴール期待値などではリーグ上位の数字を残している一方で、決定力のなさにより成績は振るわず、第6節終了時点で14位と結果が出ない状況が続いている。

 新オーナーによる補強方針によって若手選手が多くなっている状況から、ポチェッティーノ監督は「問題は自信という部分だけだが、それは市場では買えないものだ」と若い選手たちには時間が必要であることを強調しつつ、練習後のムドリクとのやりとりを例に挙げながら、選手たちに自信をつけさせようと努力していることを明かした。

「それは時間によるものだ。それが脳内にどのように影響するかは知っているだろう。少しずつ状況を作り出すことで、信頼、自信、信念をもたらすことができる」

「一例を挙げるとすれば、ムドリクとはよくボックスの外からクロスバーに当てる遊びをしたりする。でも、彼には今日、『もうあなたとプレーするつもりはないよ。なぜなら、いつもあなたが勝つからね』と言われたんだ」

「だから、私はこう答えた。『そうだよ。私には信念があるからね。信念とクオリティのバランスをよく知っている。なぜなら、私は50歳だからね。君はまだ若いから自分自身をよく知らなければならない』とね。その後、今日初めて引き分けに終わったんだ。いつも私が勝っていたからね」

「このようにしていくことで自分自身や自分のクオリティを信じ始めることができる。そうでなければ、信念とクオリティのバランスがよくないということだ。これは難しいことだよ。選手の心理に働きかけ、選手にボールを触って得点を決めるという自信を与えていかなければならないからね。これは小さな例に過ぎないよ」

 なお、ポチェッティーノ監督が3試合連続で先発起用していることも影響してか、徐々にコンディションを上げ始めているムドリクだが、果たしてチェルシーで期待されているようなパフォーマンスを発揮することはできるのだろうか。

サッカーキング

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