「価値がないなんて言えるか?」大谷翔平は“MVP満票受賞” 米メディアの独自投票で米記者が訴え「接戦のはずがない」

2023年9月30日(土)6時0分 ココカラネクスト

投打で堂々たる活躍を見せた大谷。そのハイパフォーマンスは間違いなく歴史的なものだった。(C)Getty Images

 やはり二刀流スターのMVP受賞は揺るぎないと言えるアンケート結果が発表された。現地9月28日、米スポーツ専門メディア『The Athletic』が、今シーズンのMLBにおける各個人賞の独自投票を実施。大谷翔平(エンゼルス)は満票でア・リーグMVPに選ばれた。

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 成績だけを見れば、順当な評価だと言える。なにせ今季の大谷は投打ともに凄まじいスタッツを記録した。打ってはア・リーグ最多の44本塁打、打率.304、95打点、OPSはリーグトップの1.066。一方で投げても2年連続2桁勝利となる10勝(5敗)を挙げ、防御率3.14、167奪三振、WHIP1.06。まさにセンセーションを巻き起こした。

 しかし、シーズン終盤には右肘側副靭帯の損傷と右脇腹を痛めた影響で無念の欠場。チームが8年連続のシーズン負け越しという低調なパフォーマンスに終始したなかで、“完走”はできなかった。そのために大谷に対して「絶対にMVPにはしない」(『MLB Network』のクリス・ルッソ氏談)という否定的な声があるのも事実だ。

 そうしたなかで、公開された『The Athletic』のアンケート結果は“逆風”を一掃するものになったと言えよう。1位票を投じた記者たちは一様に、数多の金字塔を打ち立てた二刀流の凄みを訴えている。

 同メディアのエンゼルス番を務めるサム・ブラム氏は「接戦になるはずがない。けがと不甲斐ないチームのためにショウヘイ・オオタニのシーズンは残念な終わり方をした。しかし、史上最高のシーズンであったことは間違いない」と断言。さらに分析を専門とするサリス記者は「彼を選んだ理由は、単に投げて、打つからではない。今季のオオタニは打撃だけでも2位の選手よりもふさわしい」と断じた。

 極めつけは、ジャイアンツ番を務めるグラント・ブリスビー記者だ。彼はエンゼルスの弱さを理由にMVPとしない意見を否定するように、次のように論じている。

「弱いチームからMVPを選ぶべきではないという考えは本当に馬鹿げている。オオタニは、人々の目をエンゼルスに向けさせた。それを『価値がない』と言えるのか?」

 球界で日々話題を生み出し続けた大谷。彼らが全力で駆け抜けた1年は、米記者たちには高く評価されている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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