「僕たちのために犠牲に」巨人・大勢の意味深コメントが話題 読み取れるチーム内の「対立構図」とは

2022年10月3日(月)11時36分 ココカラネクスト

 巨人の守護神・大勢(23)が、今季最終戦で新人最多タイ記録の37セーブをマークした。

 2日に行われたDeNA戦(横浜)、2点リードの9回に登板。先頭の柴田に右前打、神里には左越え二塁打を浴びて無死二、三塁のピンチを招く。一死一、三塁とし、続く関根は二ゴロに仕留めるも味方のミスもあり失点。1点差とされるピンチもあったが、最後は桑原を空振り三振に抑え、37セーブを記録。2015年の山崎(DeNA)、22年の栗林(広島)に続いて史上3人目の新人最多セーブ記録となった。

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 「意識しないようにはしていたんですが、異様な雰囲気に飲まれたというか、意識した部分はあった」と大勢。強心臓で知られる守護神ですら、記録達成には力が入ったと打ち明けた。

 ルーキーながら1年を通して、重責のあるポジションを守り抜き、記録を重ねた。5年ぶりBクラスに沈む中で数少ない明るい話題となった。

 感謝を伝えたい相手を問われると「桑田さん」と桑田投手チーフコーチの名前を真っ先に挙げ、こう続けた。

 「自分だけじゃなくて、ピッチャーの皆さんの体調だったりメンタルだったりというのを本当に配慮していただいて。本当に僕たちのために犠牲になっていただいたというか・・・。そういう場面も陰ながら見えていました。ピッチャー陣としては日本一になることが桑田さんへの恩返しとやってきたんですけど、恩返しができなかったことは悔しいです」と胸の内を明かした。

 この大勢のコメントに関してはこんな声もある。

 「開幕当初こそ良かったが、投手陣が崩れるにつれて、チーム内外で桑田投手チーフコーチの責任を問う声が多くなっていきました。そういった微妙なチーム内の空気がよく現れているといえそうです」(球界関係者)

 開幕直後は山崎伊、堀田、赤星など多くの若手投手陣が初勝利をあげるなど好調だったが、5月以降は調子を落とした。ときをあわせて継投のタイミングを決める権限なども原監督にうつったとされる。

 そのことで先発投手陣の早期降板、中継ぎ陣もマシンガン継投が相次ぎ、投手陣が疲弊する原因を招いたともいわれている。

 苦しい状況で「防波堤」として桑田コーチは降板後の投手に必ず寄り添い、声をかけるなど励まし続けた。そういった姿勢は一部から「甘すぎる」と批判もあったが、投手陣にとってはシーズンの戦いで大きな支えとなったようだ。そのことを大勢のコメントが示していた。

 全日程を終了し、チームの防御率は12球団ワーストとなる3・69と結果は出た。ほかにも今季はここぞというところでつながらない打線、主力の高齢化など様々な問題が浮き彫りになった巨人。3年連続のV逸は許されない。投手陣の立て直しを含め、どのように多くの課題解消に臨むのかも注目を集めそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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