「この打線では来季も厳しい」2年連続最下位の中日に球団OBが本音 FAで補強すべきとした選手とは?

2023年10月8日(日)18時54分 ココカラネクスト

打者陣の強化は来季に向けて必須。立浪監督はどんな手を打つのか(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 昨シーズンに続いてのセ・リーグ最下位に沈んだ中日。立浪和義監督2シーズン目も苦しい戦いが続き、球団史上初となる2年連続での最下位という不名誉な結果に終わった。

 シーズン終盤には立浪監督の続投も決定し、レギュラーシーズン終了直後には、退団となる選手やコーチも発表され、チーム立て直しへ向けた動きをみせている。

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 今季も「投高打低」が顕著に表れたシーズンとなり、そのチーム状況が結果に直接映し出されることに。チーム防御率3.06は阪神に次ぎリーグ2位も、チーム打率、本塁打数、得点数はいずれもリーグ最下位。打線では2桁本塁打を記録した打者が細川成也と石川昂弥の2人のみ。一方で、投手陣では、小笠原慎之介柳裕也涌井秀章、高橋宏斗の先発陣はいずれも敗戦数が2桁に上った。得点力の低さにより、投手陣を援護できなかったことは明らかだ。

 そのため、打線の強化が今オフの最重要課題であるとの見解を示す、球団OBの声も伝えられている。現役時、中日、西武、阪神で主力打者として活躍した田尾安志氏が10月7日にYouTubeチャンネル『TAO CHANNEL』を更新。来季へ向けた中日の補強について語っている。

 田尾氏は、今季の投・打の成績を振り返りながら、「この打線では来季も厳しいというのが僕の本音です」と述べながら、「来季何をしなければならないかと言えば、長打を打てるバッターの補強。これが一番の課題ではないかなと思います」と主張。今季24本を記録した細川とともに、もう1人、ホームランバッターが必要であると続けた。

 その上で、獲得を目指すべき候補として挙げたのが、西武の山川穂高。田尾氏は「西武では今季、途中から試合にも出られなくなりました。しかし、もし来季、一軍出場が可能となるのならば、しっかり調査して獲りに行ってもいいのではないでしょうか」と語っており、さらに「彼が1人、入るだけで打線の厚みがガラッと変わると思います」と得点力の向上が見込めると述べた。

 他にも田尾氏は、FA権行使の噂も囁かれている巨人の中田翔や、来季への契約が不透明とされる外国人、阪神のノイジーや楽天のフランコなどの名前も挙げている。

 また、補強の話題では他にも、フロントに対しての要望も。田尾氏は選手の獲得は「人と人の交渉事」であるとして、「他球団と本音で話し合える人、そういう役割の人を1人でもフロントに置かないといけない。ドラゴンズはそういう点も重要視するべき」と論じている。

「とにかく、最低1人は20本以上を期待できるバッターを補強すること。これができれば、ドラゴンズは一気に変わっていく気がします。投手陣が良いだけに、この2年連続最下位はさみしすぎますね」

 動画の最後に、田尾氏は古巣の低迷について、そう心境を吐露している。そして、現場、フロントと、チーム全体に大きな変化が必要であると感じているのはOBだけではなく、多くのファンも同じ想いであるはずだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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