バニャイアが今季6勝目、マルティンは転倒リタイア。2022年王者が再びランキングトップに浮上/第15戦インドネシアGP

2023年10月15日(日)16時50分 AUTOSPORT web

 MotoGP第15戦インドネシアGPの決勝レースがプルタミナ・マンダリカ・インターナショナル・サーキットで行われ、MotoGPクラスはフランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)が優勝を飾った。ホルヘ・マルティン(プリーマ・プラマック・レーシング)は転倒リタイアに終わり、チャンピオンシップのランキングトップは再びバニャイアが浮上、マルティンが18ポイント差のランキング2番手に後退した。


 決勝レースは気温31度、路面温度57度のドライコンディションで始まった。好スタートを切ったのはホルヘ・マルティン(プリーマ・プラマック・レーシング)で、マルティンがホールショットを奪い、その背後にマーベリック・ビニャーレス(アプリリア・レーシング)が続く。少し離れてファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)、ポールポジションスタートのルカ・マリーニ(ムーニーVR46レーシング・チーム)というオーダー。しかし、マリーニは2周目の10コーナーでブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)と接触し、転倒を喫した。マリーニはその後、レースに復帰したが、最終的にピットイン、リタイアとなった。


 代わって4番手に浮上したのは13番グリッドスタートのフランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)である。土曜日のスプリントレースを8位で終え、マルティンにポイント差で逆転を許したバニャイアは、レース序盤、すでに表彰台圏内に食い込んでいた。


 序盤の5周目を終え、トップはマルティン、2番手はビニャーレスで、このふたりはほぼ単独走行。3番手のバニャイア、アレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング)、ビンダーがほぼワンパックという状況だったが、ビンダーにはマリーニとの接触に対しロングラップ・ペナルティが科された。ビンダーは6周目にこれを消化し、10番手に後退した。


 マルティンはトップを快走し続けていたが、13周目、11コーナーでまさかの転倒。マルティンはスリップダウンを喫してリタイアとなった。マルティンの転倒により、ビニャーレスがトップに立ち、2番手にバニャイア、3番手にクアルタラロが浮上する。


 トップ3はそれぞれ単独走行だったが、残り10周になるとビニャーレスとバニャイアとの差が0.5秒を切った。また、クアルタラロもバニャイアとの差はいまだ2秒以上あったものの、その差を確実に縮めてきていた。


 残り8周、バニャイアが完全にビニャーレスを射程圏内にとらえた。バニャイアはビニャーレスをオーバーテイクし、トップに浮上する。さらにビニャーレスの後ろにはクアルタラロが接近。残り7周でビニャーレスとクアルタラロとの差は1秒を切り、残り5周で約0.2秒になった。


 バニャイアはそのままトップでチェッカーを受け、今季6勝目を飾った。2位はクアルタラロに迫られながらもポジションを守ったビニャーレス、3位はクアルタラロが獲得している。なお、今回の優勝が、MotoGPクラスのタイヤサプライヤーであるミシュランにとって、ロードレース世界選手権最高峰クラスにおける500勝目であった。


 4位は集団でのポジション争いとなったが、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(グレシーニ・レーシングMotoGP)が獲得、5位はマルコ・ベゼッチ(ムーニーVR46レーシング・チーム)、6位はビンダーだった。ビンダーはレース中盤にもミゲール・オリベイラ(クリプトデータRNF・MotoGPチーム)との接触により、2度目のロングラップ・ペナルティを受け、これを消化しての6位だった。


 マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)は8周目に転倒、リタイア。中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は11位でゴールした。

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