ボッタスのリタイア原因はMGU-Hのトラブル。次戦に向け調査へ「ペナルティに繋がらないようにしたい」

2020年10月16日(金)16時19分 AUTOSPORT web

 メルセデスは、第11戦アイフェルGPでバルテリ・ボッタスのパワーユニット(PU)に発生したMGU-Hトラブルに関連して、「これからいろいろな調査を行う必要がある」としながらも、第12戦ポルトガルGPではグリッド降格ペナルティのような事態を避けられると希望を持っている。


 先週行われたアイフェルGPの決勝で、VSC(バーチャルセーフティカー)が終わってレースが再開された直後、ボッタスから無線でエンジン出力の突然の低下が伝えられた。


 ピットに呼び戻されたボッタスのマシンにMGU-Hの問題が確認されたため、メルセデスは彼をリタイアさせることに決めた。ドライバーズ選手権で現在チームメイトのルイス・ハミルトンを69ポイント差で追うボッタスにとっては、痛いリタイアとなった。


 メルセデスのチーフストラテジストを務めるジェイムズ・ボウルズは、チームが問題の把握後、速やかにボッタスを呼び戻す判断を下したことについて、だからこそMGU-Hに決定的なダメージを与えずにすんだのではないかと考えている。


 ボウルズはチームの公式YouTubeチャンネルでアイフェルGPのレース報告を行い、「VSC導入が終わったときに、バルテリがパワー不足を訴えてきた」と語った。


「MGU-Hは、マシンの電気エネルギーを発生させてターボのコントロールも行うハイブリッド機能を持つが、これが適性に作動していないことがデータから読み取れた」


「システムを再度適切に作動させるため、バルテリと一緒にスイッチをいくつか変えてみた。彼がステアリングホイールを通じてデフォルトのコードを入力し、ハイブリッドシステムを部分的にでも復活させようとしたのだ」


 チームの取り組みと、指示を受けたボッタスの努力にもかかわらず、通常レベルの出力は復活しなかった。


「スイッチを変更した後でもシステムが回復しないとはっきりしたので、我々はマシンを戻して止めることを決めた」


「そこまでしたのは、問題がハードウェアではなく電子的な要素にあると考えたからだ。できるだけ早く止めた方がシステムへのダメージを低く抑えられるし、結果としてバルテリが何らかのペナルティを受けずにすむと判断した」


「これからいろいろな検査を行う必要がある。ポルティマオでシステムをチェックするが、今回見つかったトラブルがこれ以上のペナルティに繋がらないようにしたい」

2020年F1第11戦アイフェルGP バルテリ・ボッタスとルイス・ハミルトン(メルセデス)

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