5戦ぶりに勝利のバニャイア「この優勝が必要だった」/第15戦インドネシアGP決勝トップ3コメント

2023年10月15日(日)23時45分 AUTOSPORT web

 MotoGP第15戦インドネシアGPの決勝レースがプルタミナ・マンダリカ・インターナショナル・サーキットで行われ、優勝したフランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)、2位のマーベリック・ビニャーレス(アプリリア・レーシング)、3位のファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)が会見に出席。レースを振り返った。


■フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)/決勝:優勝


「もちろん素晴らしい瞬間だった。昨日は予選のあと、かなり動揺していて、そのあとのスプリントレースでもニュータイヤで速いラップタイムを刻むのにすごく苦労した。それに、オーバーテイクするのも大変だった。だから後方で留まることになったんだ。ペースは悪くなかったんだけど、チームメイト(エネア・バスティアニーニ)をオーバーテイクするチャンスがなかった」


「でも、昨日の夜、チームと一緒に今日に向けてすごく頑張って改善をした。午前中のウオームアップでは、フィーリングはよくなっていて、オーバーテイクができていた。決勝レースのスタートでは全力を尽くして、みんなのインサイドに入り込んだ。かなり深くブレーキングをしたので、フロントタイヤがすごく助けてくれたよ。自分が3番手に浮上したとわかって、ひたすらプッシュしてマーベリック(・ビニャーレス)をとらえようとした。(ホルヘ・)マルティンが離れていくのがわかったからね」


「ただ、ホルヘのペースがすごく速いのもわかっていた。僕としてはリヤタイヤがちょっとたれ始めたと感じたので、タイヤをケアすることがベターだと思ったんだ。そのあと彼のクラッシュを見て、残り10周でもう一度プッシュしようと思った。すごくハッピーだよ。最終ラップでは何もかも、すごく楽しかった。この二人(ビニャーレスとクアルタラロ)が迫って来たけど、僕はレースを完走することだけ考えていた。それが大事なことだったからだ」


「優勝することがとても重要だった。そして、ミスをしないこと。右コーナーではフロントタイヤからすぐにでも転倒しそうだったからね。僕はフロントにソフトタイヤを選んだんだけど、自分のライディングスタイルには(ソフトでは)ちょっと苦戦していたからなんだ。ハードタイヤを選んだのはいいチョイスだったと思う」


「この優勝は間違いなく、ものすごく重要だ。昨年のマレーシアの感覚に近いよ。どちらも全力で挑んだものだ。すごくハッピーだよ。ホルヘがすごく速いのはわかっているけど、僕たちは優勝にふさわしいと思う。バルセロナ(カタルーニャGP)でのクラッシュのあと、再びこういう感じを取り戻すのに、優勝が必要だった。きつい時間だったけど、また優勝したことで、モチベーションになったよ」


■マーベリック・ビニャーレス(アプリリア・レーシング)/決勝:2位


「満足だと思わないとね。あまりいいパフォーマンスを発揮できなかった2レースのあと、こうしてカムバックできたんだから。基本的に、この週末ずっと、バイクはとても素晴らしかった。ドゥカティ勢とのギャップを埋めるために、少し改善すべきところはあるけどね。昨日タイヤがたれてしまったけど、今日は終盤に、彼らのほうがちょっとマージンがあったと思う」


「僕たちは常によくしたいと思っているんだけど、そのためには、レースでリードし、このように全力でバイクをプッシュしようとすることなんだ。そうすると、自分がどこにいるのかもう少しよくわかる。でも、バイクはすごくいいレベルにあると感じている。たくさんの情報をえることができた。素晴らしかったと思うよ」


「序盤、彼(マルティン)はすごく速かった。5、6、7周はついていけたけど、レース終盤のことを考えて、リヤタイヤとタイヤの温度をコントロールしていた。昨日、(タイヤが)すごくたれてしまったから、今日はそうなりたくなかった。だからレースをコントロールする必要があったんだ。自分たちの仕事についてすごく誇りに思っているよ、その時間を楽しんだ。もちろん勝ちたいけど、それは時間の問題だ。懸命に努力しているよ」


「彼(バニャイア)はコントロールしていたね。最終ラップはちょっとやりすぎだったけど。僕が考えていたのはただ一つなんだ。ファビオが1周で1秒詰めてきていたからね。ミスでもしたらファビオがオーバーテイクしてきて、そのあと彼を抜くチャンスはないだろうと思っていた。だから全てのブレーキングを深く正確にし、オーバーテイクのチャンスを与えないようにしたんだ」


■ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)/決勝:3位


「特にレース後半は素晴らしかったよ。じつは、午前中のフィーリングはよくなかったんだ。ウオームアップ・ラップでは、けっこうプッシュした。リヤタイヤを温めるのに苦労していたからなんだ。2、3周走ったらよくなったんだけど」


「レース後半のペースはよかった。残念ながらオーバーテイクを仕掛けられなかったけどね。でも、僕たちにとっては素晴らしいレースだったと思う。ある時点ではペコ(フランセスコ・バニャイア)と3.5秒の差があったけど、最後はもっと差が詰まっていたんだからね」


「シーズンを通して、予選が大きな弱点だ。Q2に進出できないことも多かったし、Q2ではいつも2列目で、今年は1列目に並んでいない。僕はオースティン(アメリカズGP)、インド、ここで表彰台に立ち、アッセン(オランダGP)のスプリントレースでもトップ3に入った。つまり、常に1列目、2列目に安定して並べるように改善しなければならない。一人で刻むラップタイムはとてもいいんだけどね」


「ペコは最後の右コーナーを楽に走っていたけど、マーベリックはもう全てを出し切っていたと思う。でもオーバーテイクを仕掛けるのは難しかった。彼も僕も限界ぎりぎりだった。仕掛けるチャンスはなかったし、そうするにはあまりにもリスクが大きかった」

バニャイア(#1)は13番グリッドからスタートして優勝した

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