「炭谷以来に見た!強肩高校生捕手」アマ野球取材のプロが語る今ドラフト注目野手は!?
2022年10月17日(月)17時0分 ココカラネクスト
今年のプロ野球ドラフト会議が20日に行われる。
そんなドラフト会議を前に、スポーツアンカー・田中大貴氏のYouTubeチャンネル「アスリートチャンネル」では、高校・大学・社会人野球を中心に年間300試合以上現地での取材を行うスポーツライター・西尾典文氏と、大学野球を中心に、中学・高校野球などのアマチュアを主に取材する高木遊氏を交え、今ドラフトで注目する野手について語った。
【動画】ドラフト2022!最強の野手はこいつだ!
歴代高校生にみない強肩の持ち主
まず注目選手として挙げられるのが、今夏の甲子園でも注目を集めた大阪桐蔭の松尾汐恩捕手だ。西尾氏は、松尾の持つポテンシャルを踏まえ、
「1位指名の可能性は十分にあると思います。肩の強さは本当にすごいです。夏の甲子園で測った際に、二塁送球で1.7秒台が出ました。炭谷銀仁朗選手が高校時代に1回あったくらいで、歴代の高校生キャッチャーを見てもなかなかいないです。
ただ、バッティングもいいので、早く試合に出すには内野でという球団もある気がします」
と、強肩とバッティングの良さを評価。
高木氏も、
「甲子園後のU-18ワールドカップでも打率が3割2分1厘6打点でベストナインも獲得しているんですよね。慣れない土地で、かつ長い連戦の中でこれだけ自分のパフォーマンスを維持できたという部分は評価している球団は多いように見えます」
あの俊足スラッガーに注目!
一方、大学・社会人候補で注目に挙げたのが早稲田大学の蛭間拓哉外野手だ。
すでに西武が1位指名を公表。
六大学野球リーグの早慶戦で優勝決定弾を放つなど、勝負強さが印象的な選手だが、西尾氏は、
「パワーはもちろんのこと、走塁もいいものを持っている気がします。一塁を回ってから加速する姿が印象的でした。
バッティング面では、勝負強さもありますし、通算打率は2割6〜7分ながら、フォアボールがすごく多いんです。ですので、出塁率や長打率が高いこともあり、割と早く使えそうな選手かなと思います」
と、走塁に加え、最近の野球界のトレンドでもあるOPSにおいても高い数字を残せるのではと期待。
一方で高木氏は、
「昨年の冬に大学ジャパンの合宿があったんですが、その際、大学野球の精鋭が集まる中、50m走トップ3に入ったんですよね。見た目はザ・スラッガーに見えますが、足が速く身体能力も高い。加えて、勉強熱心なので、色々な選手が蛭間選手の体づくりを参考に話を聞いていたとも伺っています」
と、総体的に身体能力が高いスラッガーという点を評価した。
このほかにも動画内ではあの立浪監督が名を挙げたという高校生野手についても語っている。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]