イケイケ攻勢の新井広島で注目集めた「起用」とは【セCSファイナルステージ】

2023年10月19日(木)11時36分 ココカラネクスト

新井監督はファーストSを2連勝で勝ち上がっていた(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 セ・リーグのCSファイナルステージ(6試合制・4勝先勝)第1戦が10月18日に阪神の本拠地・甲子園で行われた。ファーストSを2連勝と勝ち上がってきた広島は優勝チームの阪神に挑んだが、1−4と敗戦。阪神はアドバンテージも含めいきなり2勝スタートとなった。

【動画】5回に阪神は村上、近本の連続適時打で一挙3点を奪った

 戦前から「高校野球のように」と、一戦必勝の泥臭い戦いを誓っていた広島が敗れた。

 先発は九里亜蓮、CSファーストSではリリーフとしても活躍した経験豊富な右腕に大事な初戦を託したが、5回4失点。4回にはルーキーの森下翔太に一発を浴び、5回は集中打を浴び3失点、阪神打線の勢いを止められなかった。

 また試合のターニングポイントとなったのは5回の場面だ。一死一塁から8番・木浪聖也が右前打をマーク。一死一・三塁の形を作ると、岡田彰布監督はここで投手の村上頌樹をそのまま打席に送った。

 代打もあるかと思えるシチュエーションだったが、その村上は九里の初球のチェンジアップを思い切って引っ張り、一塁線を破る勝ち越しの適時二塁打を放った。

 二塁上で思わずガッツポーズも飛び出した若武者にベンチも呼応、超満員の甲子園球場には大歓声が沸き起こった。この回は続く、近本光司にも適時打が飛び出し、一挙3得点、流れを阪神に引き寄せる形となった。

 一方、この場面、一塁を守っていた広島・韮沢雄也は今季プロ4年目、一軍では45試合に出場し、打率・140。昨年はファームで村上と好相性だったことなどもあり、大一番にスタメンで抜擢されたが、守備面では課題も残った。

 CSファーストSを三盗や積極的な代打攻勢でナインの背中を押してきた新井貴浩監督にとっても阪神は「普通にやっていては勝てない」と自覚する難敵。この日も村上に対し、思い切って左打者を並べるオーダーで勝負を賭けたが、シーズン同様の手堅い野球を貫いた岡田阪神に敗れる形となった。

 果たして第2ラウンドではどんな策を仕掛けてくるのか。19日の試合も必見となりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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