ドゥカティ、エネルジカに代わりMotoEに電動バイク供給。2023~2026年までワンメイクの契約
2021年10月22日(金)0時25分 AUTOSPORT web
10月21日、イタリアのモーターサイクルメーカーであるドゥカティは、2023年から2026年までFIM Enel MotoE World Cup(MotoE)に電動バイクを供給すると発表した。
2019年からスタートした電動バイクによるチャンピオンシップであるMotoE。ロードレース世界選手権MotoGPのヨーロッパ戦の併催として開催されている。
初年度からはイタリアの電動バイクメーカーEnergica Motor Company(エネルジカ・モーターカンパニー)がスーパーバイク『Energica Ego Corsa(エネルジカ・エゴ・コルセ)』を供給し、ワンメイクレースで開催された。
しかし、10月19日にはエネルジカが2023年以降の契約は更新しないこととなり、エネルジカのワンメイクは2022年シーズンまでで終了することが決定した。
そんななか、MotoGP第16戦エミリア・ロマーニャGPの前にミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリでドゥカティとドルナスポーツがMotoEについての会見を開いた。
そのなかで、ドルナスポーツと2023年から2026年まで契約の合意に至り、ドゥカティがオフィシャルサプライヤーとしてMotoEに電動バイクを供給することが発表された。
ドゥカティ側は、これまでMotoGPやSBKなどで経験してきたレースでの経験を活かしつつ、電動バイクMotoEのレースを通して専門知識と技術を開発することも目標にしている。MotoEへの参入により市販バイクへの電動化にも影響を及ぼし、サイズ、重量、バッテリー、充電ネットワークなどの課題もクリアしていくようだ。
また、フォルクスワーゲングループの傘下であるドゥカティとして、電気自動車を2030年の『ニューオート』戦略の重要な要素としているという。
MotoGPおよびSBKプロジェクトに続き、MotoEで新しい挑戦をすることとなったドゥカティ。マシンはイメージ画像のみで、詳細などは発表されていないが、今後はどのようなテクノロジーを見せるだろうか。