リカルド、フェルスタッペンのエンジンアップグレードをメディアから知らされ驚く

2017年10月25日(水)9時26分 AUTOSPORT web

 F1アメリカGPで、レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンはアップデートされたルノーのパワーユニットを搭載して走ったが、チームメイトのダニエル・リカルドはそれについて全く知らなかったという。


 ルノーは段階的に2018年用のパーツをユニットに投入しているが、アメリカGPの時点でアップデートされたエンジンを3基のみ用意、ルノーF1チームとカスタマーチームであるレッドブルとトロロッソに新仕様のユニットを1基ずつ分配した。


 レッドブルは約コンマ2秒のアドバンテージがあるといわれるアップデート済みのユニットをフェルスタッペンに与える選択をした。フェルスタッペンはICE、MGU-Hの交換により、合計15グリッド降格のペナルティを受け、16番グリッドからスタートした。今回導入したアップグレード版は最終戦まで使用し続ける予定だ。


 ルノーはこのアップデート版エンジンを今後は導入せず、これから交換するドライバーは旧仕様のものを搭載することになるといわれている。


 フェルスタッペンのマシンに新たに導入されたエレメントがアップグレード版であることを、リカルドは報道陣から聞くまで知らなかったようだ。


 アメリカGP決勝前、自分が旧型のエンジンであることの不利をどう考えているかと聞かれたリカルドは驚きを示した。


「僕たちのエンジンスペックが違う? 全く知らなかった。本当に……知らなかった。どっちが速い方?」


 予選のスピードトラップではフェルスタッペンの方が速かったが、予選順位はリカルドが4位、フェルスタッペンが6位だった。そのため、フェルスタッペンのエンジンの方がパフォーマンスが上だと教えられたリカルドは笑顔になった。


 リカルドはこの問題を気にするつもりはないといい、レッドブルがそれについて話したのに自分が聞き逃しただけかもしれないと語った。


「ああ、だからそれでマックスは契約書にサインしたんだね! 僕は全く知らなかったよ」とリカルドはジョークを飛ばした。レッドブルはアメリカGPの金曜、フェルスタッペンと2020年末までの契約を結んだことを発表した。
     
「彼らは僕に話したのに僕が耳を傾けなかったのかもしれない。でももしそれが本当だとしても、僕は自分の道を突き進むだけさ」
 
 リカルドは決勝前に、自分はシーズン末までパワーユニット交換をせずに乗り切ることはできないだろうと述べていた。
「もう1回ペナルティを受けなければならなくなりそうだ。次の3レースでグリッド降格ペナルティを受けることになると思う。『いや、ペナルティはごめんだ』と言いたいところだけど、今の段階では受ける可能性が高いと思うよ」と語っていたリカルドは、アメリカGP決勝でエンジントラブルのためリタイアを喫した。そのため、メキシコGPでエンジン交換を強いられ、グリッド降格ペナルティを受ける見込みだ。
 
 フェルスタッペンは、決勝でオーバーテイクを繰り返しながら上位に浮上。ファイナルラップでキミ・ライコネンを抜いて3位表彰台をつかんだかに思えたが、コース外を走ったことで有利に追い抜きを行ったとして5秒加算のタイムペナルティを科され、4位に降格された。


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